ビールの酔いと疲れからか、広田君は、横になると、すぐ、すうすう、と平和な寝息をたてて眠ってしまいました。
「エッチをしてくれるはずだったのに……。」
さっさと眠ってしまった広田君が、小林少年はちょっと不満でした。でも、
「でも、藤田さんのことがあるから、まあ、いいか。」
小林少年の本音は、どうやらこちらのほうです。
「もうだいじょうぶかな。」
息を潜めて広田君の様子をうかがっていた小林少年は、そっと立ち上がると、音を立てないようにしてテントを出ました。これから起こることへの期待で、すでに元気棒を逞しくしている小林少年は、広田君が薄目をあけて、テントを出ていく小林少年を見ていることには気がつきませんでした。小林少年の行き先は、もちろん藤田さんのテントです。
「本当に、藤田さんはエッチなんだから……。」
そんなことをつぶやいて言い訳をする小林少年ですが、エッチな藤田さんのテントに夜這いをする小林少年にそんなことを言う資格はないかもしれません。藤田さんのテントは、ぼんやりとランプの明かりで闇の中に浮かび上がっています。音を立てないようにして小林少年がそっとのぞいてみると、藤田さんが、入り口を向いてあぐらをかいた状態で、うつむいてなにやらごそごそとしています。上半身には白いポロシャツを着ていますが、下半身は裸で、トランクスもはいていないようです。よく見ると、ランプの明かりに照らされた下半身には、赤黒い肉棒が上を向いて勃ち上がっているのです。
「……。」
その迫力に、思わず一歩下がった小林少年は、ぱきっ、と小枝を踏んでしまいました。
「誰だ!」
藤田さんは、低い声で叫ぶと、下半身が隆々と勃ち上がったまま、テントから出てきました。
「あ、あの、……。」
藤田さんは、小林少年を闇の中に見つけると、にやっ、としながら自分の下腹部から突き出しているものを小林少年に握らせました。
「のぞきなんかして、悪い子だ。」
小林少年の掌の中で、藤田さんの勃起は、びくん、びくん、と脈打っています。小林少年は、藤田さんのものを握らされたときから、まるで催眠術にかけられたようで、藤田さんに抵抗することができません。
「さあ、おいで。」
小林少年は、藤田さんの肉棒を握らされたまま、テントの中に引きずり込まれました。
「やっぱり来たな。」
藤田さんは、にやっ、と笑ってそう言いました。
「あの、僕……。」
小林少年は、なんだかばつが悪くて、もじもじしています。藤田さんは、わかっているよ、と言うようにもう一度、にやっ、と笑って、
「さっきは、約束通りちゃんと黙っていたから、ほうびをあげよう。」
小林少年の両肩に手をかけて、小林少年をゆっくりとひざまずかせます。小林少年は、自分の両肩を押さえる藤田さんの手に逆らうことができずに、ゆっくりとひざまずいていきます。
「すごい……。」
ちょうど目の前に来た藤田さんの赤黒いものは、恐ろしいくらいの迫力です。
「さあ……。」
透明な粘液があふれそうになっているものが、小林少年に突きつけられました。小林少年は思わず口を開けてしまいます。藤田さんは、小林少年の口の中に、そのふてぶてしい太さのものを、ずぼっ、と押し込みました。
『こんなに大きいなんて……』
小林少年は、舌で拒否しようとしましたが、藤田さんは小林少年の頭を押さえて、のどの奥まで一気に貫いてしまいました。
「ううっ……。」
小林少年の口の中は、汗の味のする藤田さんのものでいっぱいです。藤田さんは、
「いいぞ……。」
低いうめき声を上げながら、小林少年ののどをいたぶります。
「……。」
小林少年は、歯が藤田さんの肉体にあたらないようにするのがせいいっぱいでした。
藤田さんは、しばらく小林少年ののどの感触を楽しんだ後で、押し込んだときと同じように、いきなり小林少年の口から出ていきました。
「脱げ。」
そして、荒い息をしている小林少年をグラウンドシートに転がすと、小林少年のショートパンツをむしり取ったのです。
「うっ。」
乱暴に裸にされながら、小林少年は、自分の元気棒が、ぴんぴんになってしまっているのが、恥ずかしくて仕方がありません。
「さあ、君の好きなポーズを取るんだ。」
そう言いながら、藤田さんは、小林少年を四つんばいにさせ、上半身をグラウンドシートに押しつけて、初々しい小林少年の尻だけを持ち上げさせたのです。自分の尻の穴が藤田さんに見つめられていると思うと、それだけであのぎりぎりまで押し拡げられる感触を思い出して、小林少年はたまらなくなります。
「もう、ひくひくしてるじゃないか。」
藤田さんは、そう言いながら、指で小林少年の尻の穴の周りを、すっ、と撫でました。
「ああっ。」
藤田さんは、小林少年をじらして面白がっているのです。
「どうした、入れて欲しいのか?」
それどころか、そんなことまで言わせようとしているのです。
「は、早く……。」
小林少年は、藤田さんの肉棒が自分の尻に穴に当たるのを感じました。
「う、ううっ。」
そして、藤田さんは、何もつけないまま、強引に小林少年の尻の穴に押し入ったのです。それでも、さっきの輪姦されたときの粘液がまだ残っていたせいなのか、それとも、藤田さんのエラの張った頭が小林少年の唾液で十分塗れていたせいなのか、小林少年は、そんなに苦労せずに藤田さんを受け入れてしまいました。
「君の尻の穴は淫乱だなあ。」
藤田さんは、そんなことを言って、びんびんになった小林少年の下腹部に手を伸ばしました。
「あっ……。」
藤田さんの掌に握り締められて、小林少年は、思わず元気棒に、ぴくん、と力を入れてしまったのですが、その時の尻の穴の異物感に、改めて自分の尻の穴に突っ込まれている藤田さんの肉棒の堅さを思い知らされました。
「そうだ、もっと尻の穴を締めるんだ。」
藤田さんはそう言いながら、肉棒を、ぐいっ、と根本まで突っ込んで、小林少年の尻の穴を犯したのです。
「気持ちいいか?」
小林少年は、体の奥から突き上げてくるもどかしいような感覚に、
「いいっ……。」
どうしようもなく声が出てしまいます。
「これは、どうだ?」
藤田さんも、そんな小林少年の反応を楽しむように、小林少年の尻の穴に肉棒を抜き差ししています。
「も、もっと……。」
小林少年は、自分から催促するように尻を動かすのですが、藤田さんは、はぐらかすように肉棒を小林少年の尻の穴から抜いてしまったりするのです。小林少年の尻の穴から抜き出された藤田さんのエッチ肉棒は、ランプの光で、赤黒くてらてら輝きました。
「ああん……。」
藤田さんの狙い通り、小林少年の淫乱度はますますエスカレートしていきます。藤田さんは、肉棒の頭の部分で小林少年の尻の穴の周りをつつくようにして小林少年をじらせながら、小林少年にエッチなことを言わせようとします。
「どうした、何が欲しいんだ?」
恥ずかしさに全身を火照らせた小林少年が、
「藤田さんの……が欲しい。」
やっと卑わいな言葉を口にすると、
「淫乱な奴だ。」
藤田さんは、ゆっくりと、肉棒の頭の部分だけを小林少年の尻の穴に押し込みます。そして、
「も、もっと奥まで入れてください……。」
小林少年がそう言うのを待って、ずぶっ、と尻の穴の奥まで肉棒を突き入れたのでした。結局、小林少年は、あぐらをかいた藤田さんに後ろから抱き抱えられて、その肉棒で貫かれたまま、
「いかせてください。」
と言わされて、派手に青臭い樹液をまき散らしたのでした。
快人69面相 -小林少年の夏の思い出 12
日曜日, 5月 30, 1993