さっきまでの自分の痴態に恥ずかしくなった小林少年は、あわてて身支度をすると、藤田さんのテントを飛び出しました。そして、広田君の目を覚まさないようにこっそりとテントにはいったのですが、
「どこへ行ってたんだ?」
広田君は眠そうな声で、テントに戻ってきた小林少年を迎えました。眠っていると思っていた広田君に声をかけられたので、
「ちょ、ちょっとトイレに……。」
小林少年はドキドキしながらうそをつきました。もちろん、広田君は、小林少年が藤田さんにいたぶられていた一部始終を知っていたのですが、
「悪いおじさんに襲われなかったか?」
冗談を言って寝返りをうち、また寝息の演技を始めました。
『よかった、気づかれなくて……。』
小林少年は、ほっ、としましたが、『悪いおじさんに襲われた』のは本当なので、ひょっとしたら広田君に気づかれたのかな、と心配になりました。でも、今さらそんなことを考えても仕方がないので、
『とにかく、僕も寝よう。』
小林少年は広田君の隣に横になりました。異常な体験の連続で興奮していて眠れるかどうか心配だった小林少年ですが、連続エッチで体力を使い果たしていたので、すぐ、すうすう、と健康な寝息をたて始めました。すると、よく眠っている演技をしていた広田君の寝息がぴたりと止まって、広田君は、むっくり、と起き上がったのです。
『悪いな、小林君。俺も、藤田さんには興味があるんだ。』
広田君は、眠っている小林少年を起こさないように、こっそりとテントを出て行きました。
藤田さんのテントは、相変わらずぼんやりとランプの明かりで闇の中に浮かび上がっています。藤田さんは、トランクスだけの裸で、テントの外のレジャーチェアに腰を下ろしていました。
「……。」
広田君がゆっくり歩いていくと、それに気がついて、藤田さんは、広田君を見ました。藤田さんは大きく股を開いて座っているので、短めのトランクスの裾から、どきどきするようなものが見えています。広田君は、藤田さんの前で立ち止まって、それをじっと見つめてしまいました。
『勃っている。』
広田君の視線を意識したのか、藤田さんのそれは、むくむくとトランクスの中で頭を持ち上げつつあります。広田君のショートパンツも、ぐんぐん、窮屈になり始めています。
「……。」
藤田さんは、無造作にトランクスの裾に指をかけると、ぐっぐっ、と大きくなっているものを、トランクスの裾から引き出しました。
『やっぱり、すごい……。』
広田君は、のどかからからになってしまいました。そんな広田君に、藤田さんは、にやっ、と笑いながら、
「俺に抱かれたいのか?」
露骨な言い方をしました。
「……。」
広田君は、黙ってうなずきましたが、ショートパンツはもう、斜め上に大きく盛り上がっています。藤田さんは、すっかり勃起してしまったものを、トランクスに押し込むと、黙ったままテントの中にはいっていきました。
「……。」
広田君がテントの中にはいると、
「脱げ。」
藤田さんがいきなり命令したのです。
「え?」
すぐには意味が分からなくて、広田君は聞き返しました。すると、藤田さんは、
「俺に抱かれたいんなら、裸になれ。」
藤田さんに見つめられながら裸になると思うと、広田君は、それだけで下半身にしびれるような感覚が広がります。
「さっさと脱げ。」
広田君は、ポロシャツを脱いで、上半身裸になりました。広田君のショートパンツは、肉棒に沿ってテントを張っていて、じっと我慢しているような表情をしている広田君が、本当はどうしようもなく興奮していることを露出していました。
広田君は、藤田さんの痛いほどの視線を意識しながら、ショートパンツを脱ぎました。ショートパンツの下にはいていた白いビキニブリーフは、広田君の膨らみきった肉棒をなんとか押さえ込んでいますが、先端のくびれや肉棒のごつごつした様子は、かえってはっきりわかります。しかも、その先端のくびれたところからは濡れ染みが広がっているのです。
「ぴんぴんじゃないか。」
藤田さんは、広田君の全身をなめ回すように見ています。
「……。」
広田君は、ビキニブリーフを脱ぐのをためらって、両手を腰に当てて、ごくっ、と生唾を飲み込みました。その広田君の迷いを見すかしたように、
「ふ……。本当は、ビキニブリーフも脱いで、ぴんぴんに勃っているものを、俺に見られたいんだろ?」
藤田さんは笑うのです。
「……。」
広田君がまだ迷っていると、藤田さんは広田君のビキニブリーフのゴムに指をかけて、乱暴に引きずり降ろしました。
「あっ。」
ビキニブリーフが引きずり降ろされるときに引っかかって、ぐいっ、と下に曲げられた肉棒が自由になった反動で、ぴたん、と広田君の腹を打ちました。
「元気な奴……。」
藤田さんは、含み笑いをしながら、自由になって、ひくんひくん、とよけい頭を持ち上げつつある広田君の淫乱棒を、指で、ぴん、とはじきました。
「うっ……。」
広田君は、思わず下腹部に力を入れてしまいましたが、そのせいで広田君の肉棒は、びくん、とけいれんし、
「ぴんぴんに勃っているのを俺に見られて、そんなにうれしいのか。」
藤田さんから卑わいな言葉で責められることになりました。
「本当は、君は、露出狂なんだな。」
藤田さんは、勝手にそんなことを決めつけるのです。
「そ、そんなことは……。」
広田君は反論しようとしましたが、
「もう、べとべとになってるじゃないか。」
藤田さんは、広田君の肉棒の割れ目にあふれだした粘液を指で拡げるようにするのです。
「ああっ。」
のけぞるようにして悶えてしまった広田君ですが、敏感な部分を撫でる藤田さんの指に感じたのか、
「そんなに見られるのがうれしいか?」
それとも、本当は、自分の淫乱棒を見つめる藤田さんの視線に感じたのか、よくわからなくなってしまいました。
「そんなに淫乱じゃ、テントの中では、君には物足りないだろう。」
藤田さんは、広田君の下腹部でごそごそしていましたが、気がつくと、広田君のびんびんの肉棒は、細いロープの切れ端で根本を縛られていました。
「さあ、来るんだ。」
藤田さんは、そのロープを引っ張って、広田君をテントの外に連れ出そうとするのです。藤田さんはトランクスをはいていますが、広田君は、素っ裸です。そのうえ、びんびんになった肉棒は、藤田さんの持っているロープで縛られているのです。
「そ、そんな……。」
さすがに、広田君は恥ずかしくて、抵抗しようとしましたが、
「早くしろ。」
藤田さんがロープを引っ張ったので、広田君は、自分の肉棒が、ぐいっ、としなるのを感じました。
「あっ。」
広田君は、思わず、一歩踏み出してしまいました。
「さあ、来るんだ。」
藤田さんは、それを待っていたように、もっと強くロープを引っ張ります。
「……。」
観念した広田君は、藤田さんに肉棒をロープで引っ張られながら、素っ裸のままでテントの外に出ました。
「いい格好だな。」
藤田さんに冷やかされて、広田くんはロープで縛られている自分の肉棒の先端の割れ目から、ふっ、と透明な粘液が漏れ出すのを感じていました。
こうして、広田君は、バーベキューテーブルのところまで、肉棒を縛ったロープにひきずられながら連行されました。
「ここなら、誰にでも見てもらえるから、うれしいだろう。」
誰かにこんなところを見られたらどうしよう、と、思えば思うほど、広田君の淫乱棒は、ぴんぴんに堅くなってしまうのです。
「こ、ここで、俺をどうしようと……。」
広田君の声は、興奮で震えています。
「さて、どうするかな。」
藤田さんは、ロープを、くいっ、くいっ、と引っ張って、広田君の勃起を刺激します。
「そうだな、まず……。」
藤田さんは、自分のトランクスの裾から、びんびんのものを引きずり出して、広田君をひざまずかせると、広田君の唇に押しつけました。
「うっ。」
広田君は、条件反射的に口を開いて、藤田さんの肉棒を受け入れてしまいました。
「そうだ、なかなかうまいぞ。」
藤田さんは、広田君の頭をつかんでゆっくりと前後に動かしています。
「ううっ……。」
藤田さんのものにのどの奥まで犯されて、本当は苦しいはずなのに、広田君は、自分の下腹部がぴんぴんに興奮したままなのが不思議でした。
『俺はいったいどうなっちゃったんだろう。』
それどころか、これから藤田さんにこのバーベキューテーブルの上で串刺しにされると思うと、下腹部のピンピンからぬるぬるの粘液があふれ出してしまうのです。
『もし、藤田さんに犯されているところを誰かに見られたら……。』
想像しただけで、広田君は、しびれるような快感が腰のあたりからこみ上げてきます。
「もう、がまんできないんだろう。」
それを見透かしたように、藤田さんは、広田君をバーベキューテーブルの上に押し上げました。
「いい格好だぞ。」
肉棒はロープで縛られたまま、広田君は、大股開きで、両足を持ち上げられました。
「もう、ひくひくしてるじゃないか。」
藤田さんに指摘されたとおり、自分の尻の穴が、肉棒に犯されるのを期待してひくひくしているのがわかります。
「もう、許してください。」
広田君は、泣きそうな声でそう言いましたが、ぴんぴんになった淫乱棒からあふれ出している粘液が、広田君の言葉を裏切っています。
「ふっ……。」
藤田さんは、にやっ、と笑うと、反り返った自分の肉棒を手で押さえて、広田君の尻の穴に当てました。
「あーっ……。」
藤田さんの肉棒が尻の穴にめり込んでくるのを感じて、広田君は、どうしようもなく声を上げて悶えたのでした。
快人69面相 -小林少年の夏の思い出 13
日曜日, 5月 30, 1993