快人69面相 -小林少年の夏の思い出 2

日曜日, 5月 30, 1993

 広田君は小林少年をアパートの自分の部屋に連れ込むと、ドアの鍵を閉めるのももどかしく、ベッドの上に小林少年を押し倒したのでした。
「どのくらい大人か、確かめてやるよ。」
広田君の声が耳元でささやくと、それだけで小林少年は興奮してしまって、
「そ、そんな……。」
のどがからからです。
「もう勃ってるじゃないか。」
小林少年は、かちんかちんになったものがぐっとつかまれるのを感じて、
「あっ。」
小さく声を出してしまいました。
「へえ、なかなかでかいじゃないか。」
広田君は、小林少年の大きさを確かめるように、盛り上がりを根元から先端に向けてなぞっていきます。
「ああっ。」
ジーンズの布越しにゆっくりとした微妙な振動を感じて、小林少年の下腹部は、びくん、と脈打ちました。
「こんなに熱くなってるぞ。」
小林少年がはいているちょっと小さめのピンクのビキニブリーフの中に、広田君のごつごつした手が無遠慮に割り込んで、小林少年は広田君に握りしめられてしまったのです。
 広田君は、自分のジーンズとトランクスをもどかしげに膝までずり下げると、小林少年の頭を持ち上げるて、
「ほら……。」
いきなり自分のものを突きつけてくるのです。それは、広田君の下半身から大きく反り返って、頭の割れ目からは透明な粘液がにじみ出していました。
「すごい……。」
小林少年が思わず口を開けてしまうと、広田君はすかさずその反り返ったものを、ぐいっ、と押し下げて、そこに侵入し始めました。
「あうっ。」
かちんかちんに膨れ上がったものが、いきなり口の中にはいってきたので、ちょっと小林少年は驚いてしまいましたが、広田君はそんなことにはおかまいなしに小林少年の喉の奥まで突っ込んでしまいました。
「……。」
広田君のものは、小林少年の口の中で、いっそう堅く大きくなったようです。
「ううっ。」
小林少年の口の中のものが一度引き抜かれて、ぶるん、と大きくはねました。広田君は、小林少年の顔をまたぐようにして体の向きを変えると、小林少年におおいかぶさってきます。小林少年が夢中になって広田君の下半身から突き出しているものをくわえると、小林君の元気棒も広田君の暖かい口の中に吸い込まれていきました。二人は、ベッドの上で、もつれるようにお互いを刺激しあいました。小林少年は、まるで体中が性感帯になってしまったみたいで、広田君の指や舌が触るところは、どこでもびりびりと感電しているようになってしまいます。
「あ、ぼ、僕、いっちゃうよ……!」
小林少年は、広田君に休みなく攻められて、尻から背中に突き上げるような、快感の頂点に追い上げられました。
「お、俺もいくぞ!」
広田君が、がし、っと抱きしめて、乱暴なキスをすると汗の味がします。
「う、うっ!」
二人は、ほとんど同時に、うめき声を上げて全身をけいれんさせました。びゅっ、びゅっ、と飛沫の音が聞こえるくらい、小林少年が吹き上げると、小林少年の胸にも、びしっ、びしっ、と広田君の熱い飛沫が飛び散りました。
 あんまりべとべとだったので、広田君は、ティッシュペーパの代わりに、バスタオルを引っぱり出して二人の胸か下腹部にかけて飛び散ったものを拭き取りました。そして、
「気持ちよかったか?」
広田君は小林少年に腕枕をしながら、そんなことを質問するのです。
「え?」
小林少年は、『気持ちよかった』と言うのが恥ずかしくて、しらんぷりをしています。
「あんなにべとべとにしたんだから……、快感はあったよな。」
でも、広田君は勘弁してくれません。
「さあ……。」
小林少年は、顔が赤くなってくるのがわかりました。
「気持ちよかったって言ってみな。」
広田君は、ちょっと意地悪に笑っています。
「そんな……。」
小林少年は、恥ずかしそうにしていますが、どうやら、本当は、『気持ちよかった』と言うことだけが恥ずかしいのではないようです。ゆっくりと小林少年の下腹部に手を伸ばした広田君も、
「なるほど……。」
それに気がついたようで、
「小林君は、本当に淫乱だなあ。」
にやっ、と、いやらしく笑いました。
「さっきあんなに飛ばしたくせに、もう、こんなに堅くするなんて……。」
小林少年は、自分の元気棒が広田君にぐっと握り締められるのを感じて、自分で思っていたよりもそれが堅くなっているのがわかりました。でも、小林少年の大腿に当たる広田君だって、もう、かちんかちんに勃っていたのです。
「ああ……。」
結局、広田君のバスタオルは、もっとべとべとになってしまったのです。
 さすがに二回も続けて飛ばすと、小林少年も広田君も少し落ち着いてきました。それで、小林少年は、今まで気になっていたことを何気なく広田君に尋ねました。
「広田さんと明痴先生は、どういう関係なんですか?」
明痴先生と広田君が、大学の先輩と後輩だというのは本当なのですが、実は、大学で知り合ったわけではありません。某所で知り合った二人がエッチをしたベッドの中の他愛ない会話で、たまたま大学の先輩と後輩だということがわかった、というのが真相なのです。そんなわけで、
「大学の後輩なんだ。」
広田君もあんまり詳しいことは話したがりません。
「同好会かなにかの?」
小林少年がしつこく尋ねてみても、
「まあ、そんなところだよ。」
ちょっとそっけない返事しか返ってこないのです。
「エッチ同好会ですか?」
小林少年は、生意気にもそんなことを言います。
「よく知ってるじゃないか。」
広田君は苦笑しながらも、本当のことを説明するわけにもいかなくて、うなずいてみせました。
「やっぱり……。明痴先生も、広田さんも、すごくエッチだもんなあ。」
自分のことを棚に上げてよく言うよ、と広田君はもう一度苦笑しましたが、なにも言わずに小林少年にキスをするだけにしました。