快人69面相 -小林少年の夏の思い出 9

日曜日, 5月 30, 1993

 ぐったりと疲れきった様子の三人がテントから出てくると、広田君は待ちかねたように、
「どうだった?」
と、小林少年に尋ねました。
「どう、って?」
しばらくの間、小林少年は、広田君の質問の意味がわかりませんでした。
「だから、君がいたずらされたときの感覚と比べてどうだったか、って聞いてるんだよ。」
そう言われて初めて、小林少年は、大田君や岡崎君と三人でテントに入っていった目的を思い出したのです。
「えー……。」
確かに大田君も岡崎君も強烈な感覚を小林少年の体に刻み込みましたが、いたずらした男とはちょっと違っているようです。
「よくわからないけど、違うと思うなあ。」
小林少年は、首をかしげながら言いました。
「……。」
でも、よく考えてみたら、これは、たった今、大田君と岡崎君にテントの中で犯された、と言っているようなものなのです。自分の言った言葉の意味に気がついて、小林少年は思わず赤面してしまいました。
「そうか、残念だなあ。……じゃなくて、小林君にとってはもっと男が楽しめてよかったわけだな……。」
小林少年は、広田君の言ったことが聞こえないふりをしていましたが、なかなか鋭いところをついている、と思いました。
 これで大田君と岡崎君は終わったわけですから、次は、中村さんのカップルか藤田さんです。
「次は……。」
広田君がそう言いかけると、
「できれば俺たちを……。」
中村さんが立ちあがりました。そして、柴山君を振り返って、
「俺たちも、二人いっしょがいいよな。」
と言ったので、柴山君は真っ赤になってしまいました。
「じゃあ、小林君、がんばってこいよ。」
広田君にそんなことを言われながら、小林少年は、またテントの中に押し込まれてしまったのです。
「なんだか生々しい匂いがこもっているようだなあ。」
中村さんは、小林少年に聞こえるようにひとりごとを言いました。小林少年が知らん顔していると、
「さっきの二人に、どんなことをされたんだい?」
中村さんは、追い討ちをかけてきます。
「こんなことかな?」
中村さんは、いきなり小林少年を背中から抱き締めました。
「あっ。」
小林少年は声を上げましたが、それはまるで悶えているような声だったので、小林少年は自分でも恥ずかしくなってしまいました。
「それとも、君がこんなことをしたのかな?」
中村さんは、後ろから小林少年の手首をつかんで操りながら、背中を向けて立っていた柴山君を抱き締めさせたのです。
「ああっ……。」
柴山君は、小林少年に抱かれると、感電したように体をけいれんさせるて、ぐったりと小林少年にもたれかかってきました。
 小林少年は、中村さんに操られるままに、柴山君のTシャツを脱がせて、ジーンズをひざまでずり降ろさせました。
「いい格好だな、柴山君。」
中村さんは、自分がそんな格好にさせたくせに、柴山君をからかっています。小林少年のお尻にあたる中村さんの体の一部は、熱く、そして堅くなっていました。もちろん、小林少年の握っている柴山君の体の一部も、やけどしそうなくらい熱く、そしてかちんかちんになっています。
「こんなに大きいのは、僕、無理だよ……。」
小林少年がそう言うと、中村さんが、
「柴山君は、入れるのは、ダメなんだ。」
小林少年の耳元でささやきました。
「どうして……?」
こんなに大きいのに、もったいないな、と小林少年は変なことを考えていました。
「入れるのじゃなくて、入れてもらうのが好きなんだよな、柴山君。」
中村さんにそう言われて、柴山君は、耳たぶまで真っ赤にしてうつむいてしまいました。でも、柴山君の下腹部のものは、よけいに鎌首を持ち上げたようです。
「さあ、小林君、一気に突っ込んでやってくれ。」
中村さんに操られるままに、小林少年は、自分のショートパンツを降ろすと、さっきからずっとぴんぴんになったままの元気棒を柴山君の尻に穴に当てました。
「ううっ……。」
小林少年のものが尻の穴の周りに触っただけで、柴山君は、すでに息づかいが荒くなっています。
「は、早く……。」
柴山君は尻を小林少年のほうに突き出すようにして、小林少年の元気棒を催促するのです。
「こうやって……。」
中村さんは、小林少年の元気棒に手を添えると、小林少年のお尻を自分の腰で、ぐいっ、と押しました。
「ああっ!」
柴山君の尻の穴は、すんなりと小林少年の元気棒を受け入れました。小林少年の下腹部に、じわっと快感が広がっていきます。
「そのままでいろよ。」
中村さんも自分のジーンズをトランクスといっしょにずり降ろすと、ずぶっ、と小林少年の尻の穴を犯したのです。いきなりだったので、思わず小林少年は、
「うっ。」
声を上げてしまいました。でも、もう何人もの肉棒を受け入れているので、中村さんの肉棒の乱暴な侵入にもなんとかこらえることができました。
 こうして、小林少年は、中村さんと柴山君にサンドイッチにされてしまいました。しかも、逃げることができないように、尻の穴は中村さんの肉棒で突き刺され、自分の元気棒は柴山君の尻の穴に握り締められています。
「どうだ?」
そして、中村さんが、腰を、ずん、と突き出すたびに、小林少年の元気棒も柴山君の体に、ずぶっ、と突っ込まれるのです。
「ああっ。」
ですから、小林少年を通して、中村さんの腰の動きが、玉突のように、敏感に柴山君に伝わります。
「いいよ。」
柴山君は、泣きそうな声で悶えています。
「ああ、いいぞ……。」
中村さんのピストン運動のピッチが上がっていきます。
「い、いくっ!」
小林少年は、自分の尻の穴に根本まで入っている中村さんのものが、自分の体に熱いほとばしりを注ぎ込むのを感じました。そのとたん、小林少年も我慢できなくなって、
「あ、あうっ!」
自分の元気棒を柴山君の尻の穴に限界まで突き入れると、中村さんに負けないくらい熱いほとばしりを柴山君に注ぎ込んだのです。
「ああんっ!」
小林少年に犯された柴山君も、赤黒く充血したものの先端をひくひくけいれんさせると、びゅっ、びゅっ、と熱いほとばしりを噴き上げました。
「……。」
柴山君の肉棒は、びくっ、びくっ、とけいれんしながら、何度もどろっとした白い液を噴き上げました。快感の余韻で、しばらく三人とも、動くことができなかったくらいです。
 やがて、中村さんは、小林少年の体を支えるようにして、小林少年の元気棒を柴山君の淫乱な尻の穴から引き抜きました。それから、
「いっぱい飛んだなあ、柴山君。」
中村さんは、小林少年の尻から、濡れててらてら光っている自分の肉棒を、ずるっ、と引き抜きながら柴山君をからかいました。
「そ、そんな……。」
柴山君は、小林少年の元気棒が突っ込まれていた尻の穴から、卑わいな液がにじみでているのをティッシュペーパで拭いていましたが、中村さんにそう言われて、恥ずかしそうにうつむいてしまいました。けれども、その柴山君の肉棒は、さっきあんなに飛ばしたところだというのに、また、脈打つようにして勃ち上がりかけているのです。
『恥ずかしいことをいわれると、柴山さんはうれしいんだ。』
小林少年は、興奮している柴山君を見てまた勃ってしまいそうになるのを、あわててショートパンツをはいてごまかしたのでした。