天狗の布団 6

火曜日, 3月 23, 2004

 そして、その夜、太郎は、天狗にもらった布団袋を懐から取り出すときに、すでに、褌が窮屈な状態になってしまっていました。
『また、きのうみたいなやつが出てくるんだろうか……。』
窮屈なだけではなく、怒張の先端の割れ目からあふれ出した蜜が、太郎の褌ににじんでいるようです。
『あんな若者もいいけど、天狗達もなかなかよかったな……。』
太郎は天狗に言われたとおりに、
「布団よ、夜伽の支度。」
と言いながら、その小さな布団を広げていきました。すると、昨日の夜と同じように太郎の目の前の床に、ふかふかの敷き布団と暖かそうな掛け布団が姿を現しました。そして、その布団に裸で横たわっていたのは、きのうの若者とは全然違う、今しがた太郎が思い出していた天狗達によく似た逞しい男だったのです。
「お疲れさまでした、ご主人様。今日は私が夜伽をさせていただきます。」
てっきりきのうの若者が現れると思っていた太郎は、あっけにとられてしまいました。
「ご主人様が、私を呼び出してくださって、大変嬉しいです。」
そして、布団を抜け出してくると、ゆっくりと太郎の着物を脱がせ始めました。男のなすがままになりながら
『もしかして、自分の気分で現れるやつが変わるんだろうか。』
太郎がそんなことを考えていると、男は太郎の心を読んだかのように、
「もし、私のことを気に入っていただけましたのなら、明日も、あさっても、おそばに参ります。」
そんなことを言いました。そして、
「私も、ご主人様に気に入っていただけるよう、精一杯つとめさせていただきます。」
そのまま太郎を布団の上に押し倒すようにして、むさぼるように太郎の身体への手と口での愛撫をし始めたのでした。
「あ、ああっ……。」
逞しい男が、自分の怒張をくわえ込んで、奉仕するように頭を上下に動かしているのを見ると、太郎は、なんだか、それだけで、快感がこみ上げてくるようでした。
「も、もう……。」
そのまま男の口に精を放つのは申し訳ないと思ったので、太郎が自分の怒張をくわえ込んだ頭を引き離そうとしましたが、逆に、太郎は男に腰をがっしりと抱え込まれて、自分の怒張が男の口から逃れられないようにされてしまいました。
「う、だ、駄目……。」
怒張の根本から先端までを微妙な感触でなめあげられながら男の口に吸い込まれたり押し出されたりするので、太郎は自分の身体の奥からこみ上げてくる熱い固まりを我慢することができませんでした。
「う、おうっ……。」
そして、男ののどの奥にめがけて、熱いほとばしりを何度も噴き上げたのです。
 男はのどを鳴らしながら太郎の精を飲み込むと、ゆっくりと顔を上げました。そして、その精悍な顔をほころばせると、
「ありがとうございます、ご主人様。」
と太郎に礼を言いました。けれども、太郎は、この口に精を放ったのだと思うと、恥ずかしくて視線を合わせることができません。
「こんなに濃い精を授かり光栄です。」
男は、まだ口の中に残っている太郎のほとばしりの味を確かめるように、舌なめずりをしてみせました。
「それに、まだ、こんなに立派なままで……。」
あんなに激しく噴き上げたにも関わらず、男がゆっくりと太郎のくびれをもてあそんでいるためか、太郎の怒張は、多少しなやかさは取り戻したものの、相変わらず反り返ったままでした。
「今度は、ぜひ、私のもう一つの穴にお情けをお願いいたします。」
太郎が男の言葉を理解できないでいるうちに、男は、仰向けに寝た太郎の下腹部にまたがるようにして、ゆっくりを腰を落としていきました。
「ああ、ご主人様が私の中に……。」
男は、太郎の怒張をいったん自分の尻の穴の中にくわえ込んでから、ゆっくりと腰を上下し始めました。男の穴はきついくらいに太郎のものを締め上げて、しかも、ずりゅずりゅと刺激してくるのですが、さすがにさっき精を放ったばかりの太郎は、快感に悶えながらも、なかなかその頂点に登り詰めるまでには至りません。
「あ、ああっ、こんなに……。」
男は、太郎の怒張を尻の穴にくわえ込んで腰を上下させながら、激しく身悶えしています。
「す、すごい……。」
まだまだ余裕のある太郎は、試しに、男の腰の動きに逆らうように、自分の腰を、ぐいっ、っと突き上げてみました。すると、そのとたんに、
「ああーっ……!」
男は、大声を上げながら大きくのけぞったのです。しかも、男の下腹部には、いつのまにやら天狗の鼻にも似た怒張が赤黒くそそり勃っています。どうやら、太郎の腰の動きは、男にとって予想外の快感だったようです。
『じゃあ、こうかな。』
太郎は、もう一度、自分の腰を突き上げるようにしました。
「あ、ああっ、そんな……!」
すでに、男は腰砕けで、尻の穴を太郎の怒張に深々と突き刺された状態です。
『そんなに気持ちがいいんだろうか……。』
太郎は、調子に乗って、逞しい男の尻を自分の腰に乗せたまま、ぐいぐい、と怒張で男の尻の穴をえぐるように突き上げました。すると、そのたびごとに、男は、
「あうっ……。」
のけぞりながら、しかも、その怒張の先端の割れ目からは、太郎が尻の穴を深く突くごとに、ふっ、と透明な蜜があふれ出しています。
「あっ、あっ……。」
男は、自分の逞しい胸に乗っている乳首を、両手の指でつまみ上げるようにしながら、太郎の腰の動きに合わせて、卑わいなうめき声を上げるのでした。
『そうか、そういうふうにすればいいんだ。』
太郎は両手を伸ばして、男の指先から乳首を取り上げると、自分の指でひねりつぶすようにしました。
「あうーっ……!」
そのまま、太郎が、腰をがんがん突き上げると、太郎の怒張は男の尻の穴の奥底まで、ぐいぐい、と突き刺さり、
「ああーっ、ご、主人様、ご勘弁を……。」
男は、随喜の涙を流しながら、太郎の許しを請うのでした。
「そんなに気持ちがいいのか?」
太郎がそう言うと、
「どうか、お情けを……。」
男の顔は、あまりの快感に卑わいにゆがんでいました。
「これでどうだ。」
太郎は、男の乳首をもう一度ひねりつぶしながら、自分の怒張を男の尻の奥深くまで突き上げるようにしました。
「あ、ああーっ、もう駄目です、もう、もう……!」
すると、男の怒張の先端の割れ目がぱっくりと開くと、白濁した樹液が、どろどろと止めどなくあふれ出しました。そして、同時に、太郎の怒張も、根本から先端まで、ぎゅうっっと引き絞られました。
「あううっ……。」
その激しい刺激に太郎の下腹部から気の遠くなりそうな快感がこみ上げてきて、太郎は、自分の怒張が男の身体の中に熱い樹液を噴き上げるのを感じていました。