天狗の布団 7

火曜日, 3月 23, 2004

 快感の荒い息がやっと収まってきた頃、男はゆっくりと腰を上げて、太郎の怒張を尻の穴から抜き始めました。
「う、ううっ……。」
まだまだ堅さを失っていない太郎の怒張が出て行くのに、男は顔をしかめるようにして耐えています。
「痛いのか。」
気をつかって太郎がそう尋ねると、
「い、いいえ……。」
男が恥ずかしそうにそう言いました。その風情は、逞しい身体にも似合わず、抱き締めたくなるようなかわいさを含んでいます。
「ご主人様のものが動くだけで、また、気持ちよくなってしまって……。」
確かに、男の下腹部のものは、また、ゆっくりと鎌首をもたげつつあります。
「そんなに気持ちいいのか。」
太郎がそう言うと、男は、
「ご主人様も、この心地よさを知れば、わかっていただけると思います。」
一層恥ずかしそうに言いました。男のその言葉を聞いて、太郎の好奇心がかき立てられました。
『そんなに気持ちがいいものなんだろうか。』
そんな太郎の気持ちを見抜いたかのように、男は、
「ぜひ、ご主人様もこの心地よさを味わってみてください。」
と、太郎に言いました。男の誘い込むような怪しい目の光に、太郎は、自分がたぶらかされてしまうのをどうしようもありませんでした。
「でも、こんなに大きいものでは……。」
太郎は、すでに隆々と勃ち上がってしまっている男の怒張を握って弱々しく反論しましたが、男に両肩を押されて布団の上に押し倒されても、抵抗する気力はありませんでした。
「大丈夫です。ご主人様に痛い思いなどさせるわけには参りません。私は自分の身体をどのようにでも変化させられますからご安心ください。」
そう言うと、太郎の握っているものは、するっ、と細くなったのです。
「これならば、大丈夫でございます。」
男は、そう言って、太郎の腰の下に枕をあてがうと、両手で太郎の尻たぶを押し広げました。これまでに誰にも見せたことのない尻の穴を、この逞しい男にまじまじと見られていると思うと、恥ずかしさに太郎の身体は熱くなり、ついつい尻の穴を、きゅっ、とすぼめてしまいます。けれども、太郎の尻の穴に男の熱い息がかかり、さらに、その分厚い舌がそこをなめ始めると、太郎は、恥ずかしがっているような場合ではなくなってしまいました。
「あ、ああっ……。」
それは、今までに味わったことのない不思議な感覚です。男の舌は、穴の周辺をなめるようにしていたかと思うと、舌の先で、尻の穴のすぼまりの中心をつつくようにします。
「くう……んっ。」
声にならない声を上げて、太郎はその快感に翻弄されていました。
「あっ……。」
ぬめぬめと穴の周辺をなめていた男の舌が、何度目かのすぼまりへの攻撃を始めて、その時に、太郎は、自分の尻の穴に男の舌が侵入してくるのを感じました。どうやら、男は、男根だけではなく舌の形も変えられるようで、ぬめぬめとした舌は、思いの外、太郎の尻の穴に深く食い込んできます。
「う……ん。」
太郎は、目もくらむような快感の深淵に自分が誘い込まれようとしていることがわかりました。
「そろそろ大丈夫でしょう。」
そう言うと、男は、上半身を起こして、つばでべとべとになっている太郎の尻の穴に、細くなっている怒張の先端をあてがいました。そして、ゆっくりと腰を進めてきたのです。
「あ、あ、入ってる……。」
男の怒張は細くなっていてもはっきりとわかるような熱を持って、太郎の身体の中に侵入してきます。
「もう、根本まで入ってしまいました、ご主人様。」
男に手を取られて、自分の尻の穴を探ると、確かに男の下腹部から勃ち上がった怒張を自分の尻の穴がくわえ込んでいるのがわかりました。
「ああ……。」
その途端に、太郎は、男に征服されているんだ、という感じがして、思わず、ひくん、と下腹部に力を入れてしまいましたが、その時に、自分の下腹部のものもいつのまにか痛いくらいに堅くなっていることに気がつきました。
 しばらくそのままの状態でいた男は、太郎が観念したのを見すますと、
「では、ご主人様、そろそろ……。」
と言って、太郎の両足を持ち上げるようにして、自分の腰をゆっくりと前後に動かし始めました。
「ううっ……。」
そして、どうやら、太郎がくわえ込んでいる男の怒張も、それに合わせるようにゆっくりと元の大きさに戻りつつあるようです。やがて、太郎の尻は、重苦しいような充実感と、その中にあるしびれるような快感に満たされてしまいました。男の腰の動きは、どんどん激しくなり、
「あっ、あっ……。」
太郎の卑わいな声も、ますます高まっていきました。男が、微妙に腰を振る角度を変えて太郎の尻の穴を前後左右にえぐるようにすると、もう、太郎は、その快感のとりこになってしまいました。
「ああ、も、もっと……。」
太郎の尻の穴は、男が腰を振るたびに卑わいな音をたてています。太郎は、男の怒張をもっと深く尻の穴にくわえ込みたくて、尻の穴を引き絞るようにしました。
「ご主人様、そ、そんなに締め付けられたら、私も……。」
太郎の尻の穴の絞りに抵抗しながら、怒張を出し入れしている男の尻には、うっすらと汗がにじんでいました。
「も、もう、駄目になります……。」
そして、男は、ぐいっ、と大きく腰を突き出すようにして太郎の尻の穴に怒張を根本まで突っ込むと、
「お、おうっ……。」
その逞しい尻をけいれんさせながら、怒張の先端から太郎の身体の中に熱い樹液を、何度も噴き上げました。
「ああ、出てる……。」
そして、それを感じながら、太郎も、自分の怒張から、二度目とは思えないくらい大量の精を、自分の胸や腹の上に噴き上げたのでした。
「す、すごい……。」
太郎は、ぐったりとなりながら、自分の尻の穴を犯している男の怒張がゆっくりと抜かれていくのを感じています。
『ああ、本当は、もうちょっと俺の尻を犯していて欲しいのに……。』
すると、太郎が名残惜しく思っているのがわかったかのように、半分くらい抜かれた男の怒張が、また、ゆっくりと太郎の尻の穴に分け入ってきました。
「あ……。」
しかも、あれだけ激しいほとばしりを太郎の身体の中に注いだにもかかわらず、まだ十分な熱と堅さを持ったままです。
「そ、そんな……。」
男の腰は、再び、ゆっくりと前後に動き始めて、太郎は自分の尻の穴がまだまだ男の怒張からは解放されないことに気づいたのです。
「あ、あうっ……。」
男の放った精のぬめりで、男の怒張はさっきよりも自在に太郎の尻の穴の中で暴れまくりました。
「う、あうっ……。」
男が腰を振るたびに、太郎の身体を快感の稲妻が貫きます。
「も、もう……。」
そして、太郎は、いつ果てるとも知らない快感地獄に引きずり込まれていったのでした。