搭乗案内 チェックイン

水曜日, 4月 29, 2009

飛行機に乗り込む前に、操縦士を見ることのできる、ほどほどの大きさの飛行機が俺は好きだ。操縦士の精悍な横顔と、半袖のシャツからのびた逞しい腕に、瞬間、俺の視線は釘付けになる。たまたま、その飛行機に搭乗する時に見た機長の横顔と腕は、なぜか、俺に強い印象を残した。
「本日はご搭乗いただきまして、ありがとうございます。」
離陸して、うとうとし始めた俺の耳に響いた声は、俺に、さっきの半袖からのびた逞しい腕を思い出させた。
『なかなかいい声だな。』
この機長も、誰かを責めたり、誰かに責められたりして、よがり声を上げたりするんだろうか。俺の下腹部は、いつのまにか、ぎんぎんに充実してしまっていた。