秘湯回想(四月馬鹿版) 3

火曜日, 4月 1, 2003

そのまま俺が呆然としていると、さっき、三助ともう一人の客が入っていった扉が開いて、その客がすっかり満足した顔でそこから出てきた。そして、
「やっぱり、おまえのけつは一番だ。また、かわいがってやるからな。」
後から出てきた三助にそう言いながら、風呂から上がっていった。その客を見送って三助は、
「どうもありがとうございました。」
と、深々と頭を下げていた。三助の股引きはすっかり乱れていて、その部屋の中で客と三助がどんなことをしていたのか、俺は興味を持たずにはいられなかった。
「……。」
俺が、三助を見つめているのに気づくと、三助は少しはにかんで、
「お客さま、もし、よろしければ、わたくしにお背中を流させてください。」
と、俺に声をかけてきた。
「ああ……、ありがとう。」
俺は、湯から上がったが、必然的に、俺の勃ったままの男根も三助に見せることになった。俺は、ちょっと迷ったが、そのまま、隠さずに、三助の方へ歩いていった。三助は、俺の股間に目をやると、恥ずかしそうに目を伏せた。
「どうぞ、こちらへ。」
三助に、洗い場の檜の椅子に案内されながら、さっきまで気がつかなかった三助の股引きの突っ張りに気がついた。俺は、気がつかないふりをしたが、その中身が三助のいきり勃った男根であることは疑いようがなかった。
「失礼します。」
三助は、両手に石けんを泡立てると、タオルなどを使わずに、手で俺の背中を洗い始めた。
「逞しい背中をされてますね。」
三助の手は、あくまでなめらかに、まるで愛撫するように俺の肌を滑っていった。
「……。」
俺が何も答えずにいると、三助は、
「先輩……。」
俺の背中を流しながら、そっとそうつぶやいた。たぶん、俺には聞こえないと思っていたのだろうが、俺は、その言葉をどう解釈すればいいのかわからなくて、相変わらず黙っていた。
そして、その間に、三助の手は俺の背中を洗い終わって、腰から尻のほうへ滑っていった。ただでさえびんびんになっている俺の男根は、その刺激にがちがちにそそり勃ってしまった。
「お客さま、もし、よろしければ、前もお流しします。」
三助は、俺の答えを待たずに、椅子に腰を降ろした俺の前に回り込んできた。俺が、少し椅子を引くと、三助は、ひざまずいて俺の胸を流し始めた。
「本当に、お客さまはいい体をされてますね。」
三助の手は、俺の胸を撫でるように滑り、興奮して勃起してしまった乳首に、時々ひっかかって、それが俺をよけいに刺激した。
「っ……。」
俺は、恥ずかしさから我慢したが、三助の手が俺の乳首を刺激するたびに、体がけいれんして反応してしまうのはどうしようもなかった。三助は、俺の胸、腹を流した後、俺の顔色をうかがうようにしながら、俺の下腹部からそそり勃っている男根に、おずおずと手を伸ばしてきた。本来、俺のほうがもっと恥ずかしがってもいいはずなのに、俺は、三助の顔をじっと見つめてなすがままになっていた。そんな俺の視線に、三助は、恥ずかしそうに顔を伏せながら、石けんのついた両手でゆっくりとがちがちに勃ち上がった男根を上下に扱いた。
「ん……う。」
ためらうような三助の手つきに、よけい自分のものの堅さを意識させられて、俺は、いよいよ興奮していった。
「すごい……。」
三助は、つぶやくようにそう言うと、ていねいに湯で俺の下腹部を洗ってから、
「ちょうだいしてもよろしいですか?」
上気した顔で俺と目を合わせた。
「……。」
俺が、黙ったまま少しうなずくと、三助はうれしそうな顔になって、自分の口を俺のそそり勃った男根に近づけていった。
「あ、ああっ……。」
三助の口は、ぬめぬめとまとわりつくように、俺のものを包み込んでいった。それは、今まで経験したことのないような快感で、俺は、思わず声を上げてしまった。俺のものは根元まで三助の口の中に吸い込まれて、俺は、三助の両肩をつかんでかろうじてその快感をこらえていた。けれども、三助の舌は、俺の努力を無視して動き回り、やがて、俺は、引き返せない快感の波に飲み込まれようとしていることがわかった。
「も、もう駄目だ……。」
俺は、三助の口から自分の男根を引き抜こうとしたが、三助はそのまま、俺のものをぐっとのどの奥まで吸い込むと、のどと舌とで責め立ててきた。そして、俺の男根からは、今までに味わったことのないような快感が俺の全身に広がっていった。
「あ、ああっ……。」
俺は、三助の両肩に手を置いたまま、全身を硬直させてその快感の嵐に身を委ねていた。
俺は、こうして、三助の口の中に、自分でも驚くくらい大量に精を放ったが、その快感の嵐が去って一息ついた状態でも、俺のものは萎える気配がなかった。
「お客さま、元気ですね。」
三助は、上気した顔で俺のものを握り締めたまま、感心したようにつぶやいた。
「これは、温泉の……。」
温泉のせいだと言おうとして、俺は、それだけではないことに気づいた。
「温泉と、君のせいだ。」
三助は、ちょっと驚いたように、
「わたくしの?」
俺は、ちょっと悪戯っぽい気持ちになって、
「そうだよ、君が上手すぎるから……。」
そう言った。すると、三助は嬉しそうな顔をして、
「どうもありがとうございます。」
俺の男根を握った手をゆっくりと上下に扱いた。
俺は、ふと思いついて、
「ところで、さっき、俺の背中を流してくれている時に、俺のことを『先輩』と呼んでなかったか?」
三助にそう尋ねた。すると、三助は、明らかに赤面して、しばらく口ごもっていた。そして、答えるべき言葉を探すかのように、視線を俺から外していたが、やがて決心したように、
「失礼いたしました。……実は、お客さまが、高校時代の先輩によく似ておられたので、つい……。」
そう言った。
「その先輩とも、こんなことがあったのか?」
俺が、そう尋ねると、三助は、
「いえ、滅相もございません。わたくしごときが、先輩にこんなことをして差し上げられるわけがありません。」
俺に似ている先輩、っていったいどんなやつだったんだろう、と俺は気になった。
「じゃあ、俺は、その先輩の代わりだな。」
俺がそう言うと、三助は、
「いえ、決してそんなことはありません。」
そう言いながら、はにかんでみせた。その表情に、俺は我慢できなくなって、今度は、自分から三助の頭を自分のいきり勃った男根に引き寄せていった。
精を放ったばかりの俺は、少し余裕を持って、三助の口淫を楽しむことができた。
「ああっ……。」
三助のぬめぬめした舌の感触を楽しみながら、俺は、足を伸ばして、三助の股引きの盛り上がりを足先で嬲ってみた。俺が、その堅くなったものを足の指でなぞってやると、三助は、俺の男根を口に含んだままで、
「ううっ。」
顔を歪めて何かに耐えるような表情になった。三助のそこは、弾力を通り越して、かちんかちんになっていることがわかった。
「こんなに元気になってるじゃないか。」
俺が、執拗にその盛り上がりへの刺激を繰り返すと、三助は、俺のものを口から離して、
「お許しください。」
と言った。たぶん、三助のその表情を見ると、誰でも、もっといじめてやりたくなっただろうが、俺も例外ではなかった。
「許してやったら、何かいいことがあるのか?」
俺が意地悪く尋ねると、三助は、
「お客さまがもっと気持ちよくなるように努力いたします。」
そう言って赤面した。
「気持ちよくなるとは?」
俺の言葉に、
「もし、よろしければ、わたくしの尻の穴をお試しください。」
そう言うと、三助は、俺に背を向けて前屈みになり、股引きをひざまで引きずり下ろして、自分の尻の穴が俺によく見えるようにした。色白でむっちりしたかわいい尻だった。三助が尻たぶを両手で引っぱって広げるようにしたので、三助の尻はなにもかも、その秘孔まで俺の目の前に曝されていたが、そこには何かで栓がしてあった。
「これは何だ?」
俺がその栓を指でつついてやると、それだけで、三助の尻が卑わいにうごめき始めた。
「あ、そ、それを抜いていただければ……。」
俺は、しばらくの間、三助の尻の穴をふさいでいる栓を抜き差しして遊んだ後で、ぐっと力を入れて、ひねるようにしながらそれを抜き取った。
「あ、あうっ……。」
三助は悲鳴に近い声を上げてその感覚を我慢していたが、それでも、尻を俺のほうに突き出した姿勢を崩そうとはしなかった。三助の尻の穴をふさいでいたのは、卑わいな形をした木彫りのこけしだった。
「こんなものを突っ込んでいるのか。」
押し広げる物のなくなった三助の尻の穴は、まるで今までくわえ込んでいたこけしに代わるものを求めるかのように、ゆっくりとすぼまり始めていた。
それを見た俺は、ためらうことなく、相変わらず元気なままの自分の男根をそこにあてがい、下腹部に力を入れてゆっくりと侵入していった。
「あ、ああっ。」
三助の尻の穴は、抵抗するかのようにひくついていたが、さらに俺が力を入れると、ずぶずぶと俺の男根を受け入れ始めた。
「す、すごい……。」
三助の体は、熱くうねりながら、俺の男根を引き絞るようにくわえ込んだ。
「ああ、せ、先輩……。」
三助は、首をあげてのけぞりながら、一層俺のものを締め付けてきた。
「だ、駄目だ、そんなに締め付けたら……。」
ほんのさっき精を放ったばかりだというのに、俺のものは、熱を持ってぬめぬめとまとわりつく感触にとろけそうだった。
「おおっ。」
そして、三助の体に自分の男根をひととおりくわえ込ませたところで、すでに、我慢できない快感が俺の下腹部から全身に広がり始めていた。
「い、いくっ……。」
俺は、自分の下腹部を突き出すようにして、いきり勃った男根を根元まで、ぐいっ、と三助の体に埋め込んだ。
「せ、先輩、うれしいです。」
三助は、そう言いながら、俺のものを包み込むように締め付けてきた。その刺激に俺はひとたまりもなく、激しく下腹部をけいれんさせて、三助の体の中に三度目とは思えないくらいの大量の精を放った。
「……あ、ありがとうございます、先輩。」
俺の男根が三助の体の中でけいれんするたびに、三助の体にもけいれんが走った。
しかし、さっきから何度も放出しているにもかかわらず、俺の男根は萎えることもなく堅さを保ったままだった。
「あ、先輩、そんなふうに動かれると……。」
ただ、さすがに何度も放出しているので、三助の尻の穴を犯していても、今の俺にはずいぶんゆとりがあった。
「こうか?」
俺は、わざと、三助が感じやすいような動き方をした。
「お、お許しください。」
三助のその言葉では、三助自身でさえだませそうになかった。もちろん俺は、
「もっとやってほしいのか?」
そう言いながら、もう一度、今度は、もっと深いところまで、自分の男根を、三助の尻の穴にくさびのように打ち込んだ。
「あ、ああっ……。」
そして、三助は、俺の思い通りに、そのかわいい声でよがってみせた。
「本当は気持ちいいんだろう?」
俺が言うと、
「は、はい……。」
三助は、素直にうなずいた。
「そうか、もっと気持ちよくしてやる。」
俺は、手を三助の下腹部に回すと、そのびんびんになった男根をゆっくりと根元に向かって扱いていった。すると、三助の男根が、根元と玉のところで、きつく紐で縛り上げられているのがわかった。
「これは……?」
俺が尋ねると、三助は、
「だ、旦那様から、わたくしが気を遣ることのないように、縛められているのです。」
三助の男根は、紐で縛られているので、よけい堅くなっているようだった。
俺は、その紐の結び目を探って、それを解こうとした。
「あ、その紐を解かれると……。」
三助は、明らかに困ったような声を出した。「いいじゃないか。」
すでに、俺にとって、三助を困らせるのは快感だった。
「もし、気を遣ったりしたことが旦那様に知れると……。」
けれども、もうすでに俺の指は、その紐の結び目を解いてしまっていた。
「もう解いてしまったよ。」
三助の男根の鈴口からは、ぬるぬるした粘液があふれ出して、俺の掌が三助の男根の泣き所をこねまわすのを助けてくれた。
「あ、ああっ……。」
俺の掌の動きに、三助は嬉しいぐらい素直に反応した。
「そ、そんなことをされると、気が狂ってしまいそうです。」
そして、その三助の声を聞きながら、俺は、さっきから三助の尻に埋め込んだままの自分の男根を、ゆっくりと抜き差しし始めていた。
俺は、三助を後ろから抱えるような状態だったが、そうすると、三助のかわいい耳が俺の口のすぐそばにあった。俺が試しに、ふっ、とその耳に息を吹きかけてみると、三助の体が、びくん、と大きくはねて、そこも三助の泣き所だということを教えてくれた。
「そんなに気持ちいいか……?」
そこで、俺は、三助の耳元でささやくふりをしながら、その耳たぶを優しくかじった。
「あ、ああっ……。」
俺の荒い息を吹きかけながら、三助の耳を口でもてあそぶと、三助の声は、
「く……う、んっ。」
これまでとは違う、甘えた声になっていた。三助の本当の泣き所は、ここだったのか、と俺は思いながら、さらにあふれ出した粘液を使って三助の男根をこねまわしていた。
「せ、先輩。もっと……。」
三助のこの声は、きっと、高校生の頃、その先輩にもてあそばれながら出した声に違いなかった。俺は、さっきの三助の否定にもかかわらず、その先輩に三助が犯されていたことを確信した。
その確信は、俺の中の何かを狂わせた。三助のあらゆる泣き所を探し出すべく、俺の手は体中を這い回り、その間も、絶えず、三助の耳を自分の口でもてあそんでいた。もう、三助は、俺の愛撫のとりこだった。前後から責めあげながら、三助が快感に悶える姿を見るのは、それだけで俺に快感を与えてくれた。ついに、三助は、悲鳴にも似た声をあげて、俺に降伏することを告げた。
「あ、い、いきそうです……、先輩。」
俺の掌の中で三助の男根が、快感の最期を迎えようとしていた。
「せ、先輩、俺の口を吸ってください……。」
体をねじるようにして顔を後ろに向けた三助の口を、俺はむさぼるように吸っていた。
「む、ん、いく……!」
俺の握っている三助の男根は、一瞬鎮まったあと、激しくけいれんを繰り返し、そのたびに、青臭い白濁した粘液を、あたりにまき散らした。そして、三助の下腹部がけいれんするたびに、俺のものは激しく締め付けられて、その快感に耐えきれず、俺も、何度目かの精をしたたかに三助の体の中に放っていた。
俺は、いつの間にか両腕に三助を抱き締めて、壁に押しつけるようにしながら三助の口を吸い続けていた。
「おまえが好きだ。」
そして、熱に浮かされたように、おれは三助の耳元でささやいた。
「こんなところは、俺といっしょに出て行こう。」
けれども、三助は、俺の腕の中で首を横に振るだけで、
「ありがとうございます。けれども、それはできません。」
と繰り返すだけだった。
「どうしてだ、こんなところで、客にもてあそばれているよりも、俺といっしょに行って、しばらくは俺のところにいればいいじゃないか。……そのまま俺のところに、ずっといてくれたっていいんだ。」
俺がそういうと、三助は、一瞬、嬉しそうな表情になったが、すぐ、
「そのお言葉はありがたいですが、やっぱり、わたくしは、ここを出ていくことはできません。」
と、うつむいてしまった。
「どうして駄目なんだ。」
そして、それ以上は、俺がどんなに強く言っても、うつむいたまま首を横に振るだけだった。俺がどうしても納得しないのを見て、三助は、
「もし、よろしければ、今晩、浴場の裏手にある部屋に忍んでいらしてください。そこから、わたくしの部屋がのぞけます。」
つらそうな表情でそう言った。、
「そ、その前に、お客様。どうか、これをお受け取りください。」
そして、三助は、俺に、自分のお守りを手渡してくれた。
「お困りの時に、きっと役に立ちます。どうか、大切にお持ちください。」
そして、俺を振りきるように、三助は仕事にもどっていった。