通勤電車 水曜日

金曜日, 5月 30, 2003

枕元の携帯がメールの到着を告げている。やばい、ちょっと寝過ごしてしまった。朝勃ちのものをなだめすかしながらなんとか用を足してトイレからもどり、パジャマを脱ぎ捨ててメールの内容を確認する。
『今日も淫乱な野郎どもにもてあそんでもらえるように、しっかりとどすけべフェロモンを垂れ流すんだぞ。』
そのメールを読んだだけで、せっかく大人しくなっていた俺のものは、どうしようもなく勃起してしまう。こんなにびんびんのままでは、スーツを着ることができない。といって、もう一度大人しくなるのを待っていては、いつもの電車に遅れてしまう。俺は、仕方なく、競パンを取り出すと、びんびんのものを、無理矢理それに押し込んで押さえつけてから、なんとかスーツのズボンのジッパーを引き上げた。もともと小さめの競パンなので、押さえつけたものが痛いくらいで、そのせいか、駅まで走っていく間もそれが刺激になって、全然おさまる気配を見せない。
『やべーな、こんな状態じゃ。』
たまには、平常状態で電車に乗り込みたいのに、今日も、こんなふうにスーツのズボンの下は競パンで、しかもそれをぱつぱつに盛り上げたままなんて。けれども、びんびんのものを押さえつけている競パンも、電車に乗れば、どうせ、すぐに誰かの手が引き下ろしてしまうんだろうな。
「お下がりください。」
電車に乗り込む前に、すでに、俺の競パンの盛り上がりの先端には、先走りのシミができているに違いない。もし、俺がスーツの下に競パンをはいているのに気づいたら、今日の相手はいったいどんな顔をするのだろう。
『このどすけべ野郎が……』
という視線で俺を蔑むんだろうか。しかも、その競パンがすでに淫らな粘液で濡れているのに気づいたら、
『もう濡れてるのかよ、この淫乱野郎は……』
競パンを盛り上げている俺の肉体を嬲りながら、相手は卑わいに口元を歪めるんだろうか。そんなことを考えると、俺の競パンの中身は、びんびんになってしまって痛いくらいだった。ホームに滑り込んできた電車の中にぎゅうぎゅうに押し込められながら、俺は、すでに、自分のケツが誰かの手になで回されているような感覚を味わっていた。
『まさか……。』
まさか、と思ったが、確かにおれのケツは誰かの手になで回されていて、どうやら、その手は、俺の斜め横にいるやつが伸ばしているらしかった。そいつは、俺よりもほんのちょっと背が低くて、でも、俺よりは、がっしりした身体のスーツ姿だった。俺がそいつの方を見ると、ちょっと目が合った。そのぎらぎらした、明らかに獲物を狙うような視線に、俺はたまらなくなって、ちょっと視線を伏せてしまった。
『なぜ?』
初めて会うはずなのに、そこまでやつを強気にするのは何なのか?俺は疑問を感じて、もう一度そいつの顔を見たが、
「……。」
そいつの額にうっすらと浮かぶ汗を見て、俺は、自分がどうしようもなく発情してしまうのを感じていた。しかも、さりげなさを装って両脇に垂らした俺の手の甲には、そいつの股間が押しつけられていて、その熱く堅くなったものは俺を圧倒していた。
「っ……。」
電車の揺れを巧みに利用して、そいつは身体を入れ替えると、俺と半分向かい合うような形になって、俺の手に自分の股間を押しつけながら、すでにそそり勃ってしまっている俺の股間に手を伸ばしてきた。そして、そいつは、俺の方に身体を傾けるようにして、
「きのう、オヤジにもてあそばれてただろ?」
俺の耳元でそうささやいた。なるほど、それで、さっきのあの強気な視線だったのか、と、俺は納得したが、同時に、それは、あのオヤジにされたことよりももっと恥ずかしい快感を、そいつに強要されることを意味していた。
「ふっ……。」
そいつは、手際よくおれのスーツのズボンのジッパーを降ろして、その中に侵入してきた。そして、俺が競パンでびんびんにものを押さえつけているのを確認するかのように、競パンの上から俺のものを握り締めると、
「おまえも好きだな。」
競パンを引きずり降ろすようにして、競パンの束縛から俺のものを自由にしてしまった。俺のものは、ズボンの空間の中で自由になって、一段と堅くそそり勃ちながら、淫らな粘液をあふれさせた。そいつの手は、俺の敏感な部分を、ずりずりと嬲り始めたが、先端の割れ目からあふれ出した粘液のせいで、その手は、ぬるぬるとなめらかに動いて、早くも俺を頭の中が空白になってしまいそうな快感に引きずり込んでいた。もちろん、俺の手も、そいつのズボンにジッパーの中にもぐり込んで、ボクサーブリーフから、そいつのちょっと右曲がりのものを掴みだしていた。俺が、ずりずりとその熱く堅いものをしごき始めると、そいつは、ちょっと上を向いて、唇をなめるようにしながら、堅く目をつむって自分の下腹部からこみ上げてくる感覚に酔っているようだった。すぐに、俺の手は、その右曲がりのものの先端からにじみ出した粘液でぬるぬるになって、その頃には、そいつのうなじにも、うっすらと汗がにじんでいた。そいつの右曲がりのものは、そいつが自分を慰める時の習慣を物語っているかのようで余計に卑わいな感じがした。できることなら、そのうなじの汗をなめたい、と俺は思いながら、さすがに電車の中でそこまでははばかられて、そのかわりに、そのうなじに、ふうっ、と息を吹きかけてみた。
「うっ……。」
そのとたんに、そいつの身体は、びくん、と反応して、俺の手の中のものも大きく跳ねると、いっそう俺の手がぬるぬると動くようになった。同時に、俺のものも、そいつの手で、ぎゅっと、強く握り締めたまましごきあげられて、俺も、自分の下腹部から粘っこい快感がこみ上げてくるのを感じていた。
「あ……っ。」
もう、俺のものは、限界まで登り詰めていて、それは、そいつのものも同じだった。俺はそいつに、
『いきそうだ』
と視線で告げると、そいつは、ぎんぎんの俺のものを無理矢理、また競パンの中に押し込んでしまった。俺も、そいつの熱くぬるぬるになったものをボクサーブリーフの中に戻すと、ボクサーブリーフの上からそれを握り締めた。
「まもなく……に到着です。」
そして、電車がブレーキをかける時の振動の中で、我慢できずに、俺は競パンの中に、ぐっぐっ、と青臭い樹液を放出していた。もちろん、俺が握り締めているボクサーブリーフの中の右曲がりのものも、大きくけいれんを繰り返していた。