breeder 1

木曜日, 12月 25, 2003

「先輩……。」
奴は、一緒に暮らすようになっても、まだ、俺のことをそう呼ぶ。
「何だ?」
ソファにあぐらをかいて所在なげに雑誌を見ている俺の前まで来ると、
「……。」
奴はきちんと正座して頭を下げた。
「俺の身体もおもちゃにして欲しいっす。」
『も』っていうのが奴らしくておかしくなるが、そういう場所に出かける前に送っておいた『ちょっと遅くなる』というメールの意味を奴が読み違えるはずはなかった。
「おまえの身体がおもちゃになるかなあ。」
俺は、気のないふりをして、もう一度雑誌に視線を落とした。そう言いながらも、俺の下腹部は、もう充血し始めている。数時間前に、奴とよく似た感じの野郎の口にぶっ放したばかりだというのに。
「俺の身体も試して欲しいっす。」
奴は真剣なまなざしをして、もう一度頭を下げた。
「試してやってもいいが……。」
俺がそう言うと、奴は露骨にうれしそうな顔をした。『よだれが出てるぞ』と言ってやろうかと思ったが、思い直して、もっとよだれを出させることにした。
「どうやっておもちゃにするか考えてやるから、その間に、俺のをしゃぶれ。」
それだけで奴の口は半開きになっている。
「なんだ、欲しそうな口をして。」
俺がそう言うと、まだ淫乱モードになりきってない奴は、少し恥ずかしそうな風情になるところが余計にそそる。
「うまくしゃぶれたら、もっと遊んでやるからな。」
奴は、正座のまま上半身を傾けると、
「うっす。」
俺のスウェットのショートパンツを引き下げて、その充血し始めたものをほおばった。
「おお。」
ぬるっと奴の口に吸い込まれた俺のものに、奴の舌がねっとりとからみつく。この感覚は、俺の下腹部に、ずきん、と響く快感を呼び覚ます。俺は、奴に自分のものをしゃぶらせながら、
「おまえもこうして欲しいんだろ?」
奴の股間に足先を伸ばした。もちろん、奴のジャージは大きく盛り上がり、俺の足には堅く息づいている奴のものの感触があった。
「純情そうな顔して、ほんとにスケベだな、おまえは。俺のものをしゃぶるだけでこんなにぎんぎんにしてるじゃないか。」
俺がそうなじると、奴は、のどの奥までほおばっていたものから顔を上げて、
「先輩のことで、他の奴には負けたくないっす。」
うつむいたまま言った。俺は、そんな奴の言葉を無視して、ジャージの堅い盛り上がりの頂上を足の指先でいじりながら、もう一方の足の指先で、奴の乳首と思われるところをTシャツの上から刺激した。
「ああっ……。」
奴は、自分のものと乳首からの刺激を受け止めて、俺を誘うような快感の表情をしながらのけぞった。そんなに刺激して欲しければ、もっとちゃんとやってやるよ。
「立てよ。」
俺は、奴を俺の前に立たせると、Tシャツも脱がせて、奴の乳首をつまみ上げ、同時にジャージの盛り上がりを乱暴に刺激した。
「ああっ……。」
いつになく粗雑なやり方の俺の刺激に、奴はよけい感じやすくなっているみたいだった。頭をのけぞらせたり、卑わいなため息を吐いて、俺の両手からの快感をむさぼっている。
「気持ちいいのか?」
俺がそう尋ねると、すでに淫乱モードに入っている奴は、
「気持ちいいっす。」
こびるような視線で、俺にうなずいて見せた。
「しょうがないやつだな、おまえは。スケベだから、ちょっといじられただけで、すぐそうやって悶えるもんな。」
俺は、冷たい響きでやつの痴態をなじってみせた。
「俺がさっき遊んできた奴は、そんなに派手に悶えなかったぞ。……恥ずかしがって感じないふりをしているのに、俺に触られると、どうしても声が出てしまったり、身体が、びくっ、っと反応してしまうのが、すごくかわいかったな。」
『ちょっと遅くなる』原因になった野郎が、自分よりももっと控えめな奴だというその言葉に、奴は敏感に反応した。さっきまであんなにあえいでいたくせに、急に、俺の愛撫にも感じないふりをしてそっぽをむいてしまったのだ。
「感じてるのに、我慢してる奴を責めるのは、そそるよな。我慢できないくらい感じさせてやりたい、と思うもんな。けど、おまえは、スケベな身体だから、我慢できないだろ?すぐ反応して、派手に悶えながら、上の口からもここからもよだれをたらすんだから、情けない奴だ。」
俺が意地悪く、奴の一番感じるようなやり方で乳首とジャージの盛り上がりを刺激しているにもかかわらず、奴は、なんとか声を出さないように、足ががくがくなるのをこらえて俺の刺激に耐えている。
「お、俺だって、スケベじゃないっす。」
そう言って、純情な野郎の演技を続けている。
「そうか?」
俺が、両方の乳首を指ではじくようにしながら刺激してやっても、いつもなら恥知らずな声をあげて悶えるくせに、
「くうっ……。」
と我慢している。そのくせ、びんびんになったもので押し上げられている奴のジャージには、すでに先走りの濡れ汚点ができていた。
「こんなに濡れているくせに。」
俺が、ジャージを押し下げると、その、びんびんのものが透明な『よだれ』の糸を引きながら飛び出した。その粘液を塗り広げるまでもなく、奴の先端部分はすでにぬるぬるで、そこを握って回すようにしごき上げてやると、
「ああっ、せ、先輩、きついっす。」
ついに、奴は、観念して自分で自分の乳首を刺激しながら、恥知らずな声を上げて悶え始めた。
「そうだよな、おまえは、スケベじゃなくて、淫乱なんだよな。」
おれがそうなじりながら、奴のぎんぎんになったものをぬるぬるとこねまわすと、奴はとうとう我慢できなくなって、
「ああっ、せ、先輩、俺、もう駄目っす。」
そう言うと、泣きそうな顔で、
「ああーっ……。」
いつもより濃い白濁した樹液を噴き上げたのだ。