いつも、例のこけしでなぐさめていることを知ってか知らずか、
「さあ、もう一つの口を検査してやるから、ここにあお向けに寝るんだ。」
若者は、太郎を押し倒すようにしてあお向けに寝かせました。
「俺のものは、口でならなんとかこなせても、尻で受け入れられる野郎がいなくて困っていたんだ。」
若者は、太郎の両足を持ち上げると、腰の下に枕をあてがって、そこがよく見えるようにしました。
「あっ、そ、そこだけは勘弁を……。」
大きく反り返ったものはおろか、次郎以外には見られてことにないところまで見られて、太郎は、恥ずかしさに全身から汗がでそうになりました。
若者は、枕元から何かねっとりした油薬のようなものを指に取ると、そのまま人差し指を、ずぶずぶ、と太郎の尻の穴に突き刺しました。
「あ、ああっ……。」
自分の指を入れるのとは違った強烈な感覚に、太郎は恥ずかしさも忘れて声を上げ、のけぞってしまいました。
「ほう、なかなか、よく遊んでいるみたいじゃないか。」
指で、ぐりぐり、とこねまわすようにされながらそんなことを言われて、太郎は尻の中が、かあっ、と熱くなるような気がしました。
「どうだ、初めてじゃないだろう。」
太郎の体の中で、若者の指が、ぐいっ、と動き、
「ううっ。」
太郎は、うめき声をあげながら、おもわずうなずいてしまいました。
そんな太郎の様子に、若者は満足げに笑うと、太郎の両足首を持ち上げて、その中心へ下腹部の猛り勃ったものを近づけていきます。
「今度は本物だぞ。……本当は、おまえも、これが欲しくてたまらなかったんだろう。」
そんなことを言われても、いくら淫乱な太郎とはいえ、さすがに年下の若者にたいして、
「早く入れて欲しい。」
と悶えてみせるわけにはいきません。
「あ……。」
ちょうど中心に若者の熱い頭が当たった瞬間、太郎は、思わず、ぎゅっ、と下腹部に力を入れてしまいました。
「ふふん、感じるんだろう。」
若者は余裕のある笑い方をしながら、腰を上下に動かして、かちんかちんの肉棒を、太郎の体の中心に、ずりずり、とこすりつけて、太郎をじらすのです。
最近は、次郎の作ってくれたこけしでなぐさめるばっかりで、生身の肉棒を久しぶりでしたから、太郎は、早く入れてもらいたくてたまりません。
「そ、そんなに、じらさないで……。」
若者のものが、次郎のものよりも一回りほど大きそうなことも、
「次郎よりも大きいなんて……。」
と、太郎の淫乱心をくすぐります。
「いっぱいになってしまって、息もできなくなってしまうんじゃないだろうか。」
そう考えただけで、太郎の下腹部のものは、ひくん、と脈打ってしまいます。
「入れて欲しくてたまらないみたいだな。」
そういって、若者が、くっ、と堅い肉棒の先端を太郎の泣き所に押しつけたので、頭が半分ぐらい埋まりました。せっかくそこまで入ったのに、
「ああっ……。」
太郎が、こらえきれずに、下腹部に力を入れたので、若者の熱い肉棒は、ずるん、と的を外れて、太郎の尻の割れ目をこすっただけでした。
太郎の下腹部は、犯されることへの期待感で、どうしようもないぐらいがちんがちんに勃って、すでにあふれ出した粘液でぬるぬるになっています。それなのに、若者は、意地悪く、
「入れて欲しいか?」
指で、ぬるぬるになった太郎の敏感な頭を、ずるずるとこすったりして刺激するのです。
「あ、……うっ。」
腰が変になってしまいそうな感触に、太郎は卑わいに腰をくねらせて、なんとか若者の指の刺激から逃れようとしました。
「いやか。……いやなら入れてやらないぞ。」
太郎が、その一言で大人しくなったのをいいことに、若者は、爪を立てて、赤黒く充血してしまった太郎の頭の先端をこするのです。
「ゆ、許してください。」
太郎は、そうやって、肉棒を刺激されればされるほど、早く後ろの穴をいじめて欲しくなってしまうのです。
「は、早く……。」
若者は、太郎の苦しそうな表情が、楽しくてたまらないようでした。
そうして、自分の逞しい肉棒をつかむと、太郎の尻の穴に押しつけて、
「入れて欲しければ、入れて欲しいと言え。」
入り口の周辺をこするようにしました。
「そ、そんな……。」
でも、太郎は、尻の穴にそれを感じただけで、もう抵抗できなくなってしまうのです。
「俺の尻の穴に入れてください。」
年下の若者に、そんな恥ずかしい言葉を言わされて、太郎は、それだけで自分の下腹部のびんびんのものから、また粘液があふれ出すのを感じました。
そんなふうにして、じらしにじらされていたので、若者が体重をかけて、こけしよりも堅いものを太郎の穴に無理矢理ねじ込んだ瞬間、太郎はもう我慢できなくなってしまいました。
「あ、ああっ……!」
腰から背筋を、ずうん、と快感が駆け上り、ぐぐっ、ぐぐっ、と脈打ちながら、太郎は、びゅっ、びゅっ、と、胸からのど元までべとべとに噴き上げてしまいました。
若者のものが尻の穴にめり込んできただけで、触ってさえいないのに、自分でもびっくりするくらい発射してしまったのです。
「ううっ、すごい……。」
その太郎の収縮に刺激されたのか、若者も、太郎の体の中に熱い樹液をあふれるばかりに注ぎ込んだのでした。