するとその時、襖がすっと開いて、次郎が入ってきたのです。
「次、次郎……。」
太郎は、びっくりして起き上がろうとしましたが、腹の上には、今出したばかりのものが飛び散っています。しかも、足元には、次郎の汚点付き褌がくしゃくしゃになっているのです。
「兄さん、見たぞ。」
次郎は、ニヤニヤしながら、太郎の横にあぐらをかきました。次郎の着物の裾が割れて、白い褌が見えます。
「こ、これは……。」
次郎の毛深い太腿や褌を見て、せっかく大人しくなり始めていた太郎の下腹部は、また、ぐっ、ぐっ、と頭を持ち上げ始めました。
「弁解しても無駄だよ。俺の汚した褌を見ながら、いたずらしていただろう?」
言い訳を考えながらも、太郎は、元気になり始めている自分の下腹部が気になって仕方ありません。褌の脇から引きずり出したままなので、勃ってしまうと次郎にもわかってしまうのです。
けれども、次郎に見られているから勃っちゃいけない、と思えば思うほど、元気に勃ち上がってしまうのです。
「兄さん、出したばっかりなのに、もうこんなに堅くするなんて……。」
次郎のごつい手が、太郎の下腹部に伸びてきて、完全に勃ってしまったものをぐっと握りました。
「俺よりすごい……。」
次郎の熱い息がかかったと思うと、太郎は次郎の舌を鳩尾に感じて、
「あっ。」
思わず声を出してしまいました。
「こんなにたくさん飛んでる。」
次郎は、太郎のべとべとの下腹部をなめ回しています。
「次、次郎、汚いよ。」
そう言いながらも、太郎の声は弾んでいるのです。
「兄さんだって、俺の褌をなめたりしていたじゃないか。」
ひょっとしたら、いたずらし始めた最初の時から、ずっと次郎にのぞかれていたのかもしれません。太郎は、恥ずかしくて顔がほてってしまいました。それと同じくらい下腹部もほてっていましたが、それは恥ずかしさのためだけではないようです。
急に次郎が立ち上がって、懐から何かを取り出しました。
「俺、いつも兄さんのことを思いながら、こいつを……。」
次郎の取り出したものを見て、太郎は思わず生つばを飲み込みました。
「そ、それは……。」
見事に反り返り、節くれ立った、木製の淫らなこけしが、次郎の手に握られていたのです。
「俺のを真似て、彫ったんだ。」
この卑わいな形のこけしをどうしようというのでしょう。
「そ、それで、どうするつもりなんだ。」
そう尋ねながら、太郎は胸がどきどきしました。
「あわてるなよ、兄さん。」
次郎は、ゆっくりと着物を脱ぐと、大きく盛り上がった褌を見せつけるようにしました。
「どっちが太いと思う?」
そして、次郎は、そのこけしと、褌にできた肉の山脈を握らせたのです。
「よく、わからない……。」
次郎の褌の盛り上がりの先のところには、もう小さな濡れ汚点ができていました。さっきから太郎の下腹部をいたずらしている次郎の指も、だんだんと滑らかに動き始めています。どうやら、太郎のものにも、透明な粘液がにじみだしてきたようです。
次郎は、手を腰の後ろに回して褌を解きながら、
「わからないんなら、よくわかるようにしてあげるよ。」
ちょっとかすれた声で言いました。太郎は、次郎の興奮しきった肉柱が見られると思うと、次郎の下腹部から目が離せません。
「大きい……。」
次郎のものは、太郎が想像していた以上に、節くれ立ち、へそに向かって反り返っていました。
「兄さん、どうだい……?」
次郎の熱く充血したものに比べれば、例のこけしの頭の張り具合は、まだまだ控えめなぐらいです。
「次、次郎……。」
こんなすごいものをくわえたら、どうなるんだろう、と思うと、太郎の口には生つばがわいてきます。けれども、さすがに、弟の下腹部に勃ち上がったものをなめてみたい、とは言い出せません。
「兄さん。」
太郎の気持ちを察したかのように、次郎は、隆々と伸び上がったものを太郎の方に突きつけてきます。
「兄さん、なめてくれよ。」
次郎にそう言われると、太郎は、もう我慢できなくなって、次郎の下腹部に顔を寄せていました。
「ああ、兄さん……。」
口の中いっぱいにくわえた次郎のものは、汗の味がしました。
「一度でいいから、兄さんにこれをなめさせたかった。」
太郎は、次郎の男くさい体臭にうっとりしながら、口にくわえたものの舌触りを楽しんでいました。