たまたま雨が降っていて、次郎が仕事に出かけられない時などは、二人は朝からわいせつな行為に耽るのでした。
「次郎、そろそろ起きろよ……。」
朝飯の支度ができているのにまだ次郎が起きてこないので様子を見に行くと、次郎は、布団の上にあお向けになって、何やらごそごそやっているのです。
「次、次郎……。」
よく見ると、次郎は、朝勃ちしたものを褌の脇から引きずり出して、ゆっくりと両手で扱いていました。赤黒く充血した次郎のものを見ると、太郎は、それだけで立っていられないくらい感じてしまうのです。
「兄さん、俺のせんずりをのぞいたりして、いやらしいなあ。」
次郎は、太郎が起こしに来るのを待ってそんなことをしていたくせに、太郎が見ているのに気づくと、にやっ、と笑って褌から付きだした肉棒を、ゆっくりと褌に押し込みました。
けれども、次郎の褌は、押し込んだ肉棒の形をくっきりと浮かび上がらせているので、露出していた時よりも、よけい卑わいな感じがします。
「す、すまん……。」
太郎が狼狽して部屋から出ていこうとすると、
「このままじゃ、すまないよ。」
と、次郎は太郎を呼びとめました。
「ど、どうしろと言うんだ。」
太郎は、期待に胸をどきどきさせながら、次郎の部屋に入りました。
「俺の独り遊びをのぞいたりしたお仕置きをしてやる。」
次郎の言葉を聞いて、太郎の褌の中で堅くなったものは、ずきん、と脈打ちました。
これから何をされるかと思うと、太郎はのどがからからです。
「俺のを見たんだから、兄さんも裸になって、俺に独り遊びをしているところを見せるんだ。」
次郎に言われるままに太郎は裸になりましたが、その下腹部は、まだ何もしていないのに、大きく天井に向かって勃ち上がっています。
「俺のを見ただけで堅くするなんて、兄さんも、よっぽど好きなんだなあ。」
弟の次郎にそう嘲笑われて、恥ずかしくて仕方ないはずなのに、太郎のものは、ますます堅くなってしまうのです。
「そんなに好きなら、体にくわえ込めるだろう?」
次郎の大きいものを、体の中に突っ込まれるのだと思うと、太郎の下腹部に、ぞくっ、と快感が走りました。
次郎は、手早く着物を脱いで褌を外すと、あぐらをかいて座りました。その下腹部からは、黒光りのするものが、ひた、ひた、と脈打つように伸び上がっています。
「そ、それを、どうやって……。」
さすがに、それ以上は、太郎も、自分の口からは言えません。
「俺がこうやって突き出してるから、兄さんが、その上から座るんだ。」
次郎は、下腹部に平行に伸び上がっていたものに指を添えて、ぐっと、太郎のほうに突き出すようにしました。無理に斜めに向けられて、次郎のそこは、ぴくん、と大きくけいれんして、一段と太くなったように見えます。
「兄さん、早く……。」
太郎は、覚悟を決めて、あぐらをかいて反り返った次郎にまたがるようにしました。
しっかりと目をつむって、太郎がゆっくりと腰を降ろしていくと、やがて、体の中心に次郎の先端が当たりました。
「あっ……。」
太郎は、思いがけない感触に、腰を上げそうになりましたが、次郎が腰を持ち上げるようにしたので、それは、ずるずると太郎の体の中にのめり込んできてしまいました。
「ああっ……。」
次郎自身の粘液で、もうぬるぬるになっていたので、一度めり込み始めると、後は根元まで、ぐぐっ、と入ってきてしまうのです。
「あうっ……。」
次郎の巨きいものを差し込まれて、太郎は大きく悶えました。
「兄さん、いいよ。」
次郎の声が乱れて、
「兄さん、俺、俺っ……。」
太郎の体の中のものが、ぐいっ、とけいれんすると、太郎の背筋にも快感が、ぞくぞくっ、と走って、
「俺もっ……。」
太郎は、次郎の顔に届くくらい、びゅっ、びゅっ、と飛び散らせてしまうのでした。