昔々あるところに、ココナツ王子という一人のりりしい若者がいました。ココナツ王子は、お城中のみんなからかわいがられて、とくに、王様の親衛隊の兵隊達には、幼い頃からかわいがられて、物心つく頃には、もちろん、親衛隊の兵隊達のものをしゃぶったり、あるいは尻にくわえ込んだりするようになっていました。
「王子様の身体は名前の通りココナツ色で、しかもすべすべしてさわり心地が何とも言えません。」
そして、王子の寝室のベッドでは、昼間から非番の親衛隊の兵隊達とココナツ王子がいちゃついているのでした。
「ああ、そんなところをいじられたら、僕、勃っちゃうよ……。」
まだあどけなさの残るココナツ王子でしたが、その下腹部でびんびんになったものは、すでに、すっかり使い込まれて熟れきった李色になっています。
「王子様のこのやんちゃ坊主もしゃぶりがいがあります。」
すると、違う兵隊が、そのココナツ王子のものをうまそうにしゃぶり始めました。
「ああ、僕にも欲しいよ……。」
ココナツ王子は、すかさず、別の兵隊のびんびんになったものをたぐり寄せると、その口にくわえ込みました。
「王子様、上の口だけじゃなくて、下の口にもくわえていただかないと……。」
そして、別の兵隊は、王子の腰を引き寄せると、使い込まれてチョコレート色になっている下の口に、自分の下腹部から突き上げているものをあてがいました。そして、その兵隊が、ぐっ、と力を入れると、あふれ出した先走りでぬるぬるの先端が、難なく、王子の尻の穴に侵入し始めました。
「あ、ああっ……。入ってくる、僕の下の口に、堅くて熱いものが入ってくるよぅ……。」
こうして、りりしいココナツ王子と、逞しい親衛隊の兵隊達は、ただれた快感の世界にのめり込んでいくのでした。
ある時、王様の親衛隊の隊長が引退して、新しい親衛隊の隊長がやってきました。精悍でかつ、はっ、とするような色気を感じさせる逞しい男が選ばれましたが、もちろん、王様が自分の男色趣味に合わせて選んだ男でした。親衛隊長は、王様の夜のベッドの親衛隊も立派にこなしました。
「おまえのここは、本当に具合がよい。思わず、腰を振りたくなる。」
王様は、そう言いながら、夜な夜な、親衛隊長の尻を犯したのです。もちろん、親衛隊長も、
「あ、ああっ、王様、もっと、もっと激しく突いてください……。」
その精悍さからは想像もできないくらい卑わいな声を上げて王様のほとばしりを受け止めました。それどころか、親衛隊長は、王様のものだけでは足りなくて、時々は、部下の親衛隊の兵隊をトイレに引きずり込んで、無理矢理上下の口で兵隊のものをくわえ込んだりしていました。そして、この親衛隊長は、本当は魔法使いだったのです。魔法使いの親衛隊長は、魔法のディルドを持っていました。そして、夜寝る前に、今日一日、トイレでくわえ込んだ部下のもののことや、さっきまで激しく自分の尻を犯していた王様のもののことを思い出しながら、その魔法のディルドで自分の尻を慰めるのでした。そして、そのディルドを自分の尻の穴に突っ込んだままで、
「魔法のディルドよ、この世で一番具合のいい尻の穴を持っているのは誰だ?」
そうディルドに呼びかけると、ディルドは、微妙にくねって震えながら、
「それは、親衛隊長、あなたです。」
と歌うのでした。ディルドが尻の穴の中でくねりながら震えるのを感じると、親衛隊長は我慢できなくなって、びんびんのものから噴き上げることができるのでした。そして、魔法使いの親衛隊長は、そのディルドの刺激がないと、尻の穴から全身がとろけてしまいそうになる快感を味わうことができない身体になってしまっていたのでした。
そんなある日のこと、今日も親衛隊の部下や王様のほとばしりをたっぷりと受け止めたにも関わらず、まだまだ物足りない尻の穴を魔法のディルドで慰めながら、親衛隊長が、
「魔法のディルドよ、この世で一番具合のいい尻の穴を持っているのは誰だ?」
とディルドに呼びかけると、ディルドは、
「それは、ココナツ王子。くわえ込んだらいってしまうまで離さない淫乱な尻の穴。」
と歌いました。その瞬間、親衛隊長は全身に冷たい水を浴びせられたような気分になり、せっかくもうそこまでという感じになっていたものも、すうっ、と冷めてしまいました。
「な、なんだって?」
自分の尻の穴を犯していたディルドを引き抜くと、信じられない思いで親衛隊長はディルドを見つめました。
「この世で一番具合のいい尻の穴を持っているのはココナツ王子。親衛隊の兵隊達のびんびんに元気なものに毎日練り込まれているから、くわえ込んだら相手がいくまで離さない淫乱な尻の穴。」
ディルドは、相変わらずココナツ王子の名前を歌います。
「そ、そんな馬鹿な……。」
魔法のディルドを持つ親衛隊長の手は、怒りでぶるぶる震えていました。
「親衛隊長の尻の穴もすごいけど、やっぱりココナツ王子の尻の穴。」
親衛隊長は、手に持っていたディルドを壁にたたきつけました。
「ああ、あと少しでいくところだったのに……。」
親衛隊長の身体の奥には、燃え残りの熾火のような、快感への欲求不満がくすぶっています。
「それにしても、これはいったいどういうことだろう……。」
ただの子供だと思っていたココナツ王子が、自分よりも具合のいい尻の穴を持っているなんて、親衛隊長には信じられませんでした。ディルドがいつものようにくねって震えてくれないので、親衛隊長は、自分の身体の中でくすぶり続ける快感への欲望を満たすために、いつもトイレに引きずり込んでくわえ込んでいる部下のうち、樫の棒のように堅いものを下腹部から反り返らせている者を呼びました。そして、まずは上の口でその兵隊のものを堅くしてから、四つんばいになってそれを自分の尻の穴にくわえ込んだのです。
「も、もっと、激しく突いてくれ。」
その兵隊は、親衛隊長の尻の穴を自分のものでぐいぐいとえぐり出すように腰を振りました。
「そ、そうだ、もっと激しく……。」
親衛隊長は、ぐっ、と尻の穴をすぼめて、より強い刺激を得ようとしました。兵隊は、自分のものが、ぐうっ、と握り締められるのを感じて、
「あうう、し、締まる……。すごい、まるで、ココナツ王子様みたいだ……。」
そう言いました。その言葉を聞いた途端、親衛隊長は、自分が尻の穴にくわえ込んでいたものを無理矢理引き抜くと、
「なんだと?ココナツ王子?」
その兵隊に詰め寄りました。
「はい、ココナツ王子様のお部屋の警備するときには、いつも、ココナツ王子様にこいつをせがまれますので……。」
兵隊は悪びれることもなく、がちがちに反り返ったものを軽くしごいてみせました。
「ううむ……。」
親衛隊長は、その話を聞いてもうそれ以上その兵隊に尻の穴をついてもらう気にはなれなかったので、そのまま兵隊を帰してしまいました。
「ココナツ王子め……。」
くすぶり続ける欲望を押さえ込みながら、親衛隊長の心の中に、ココナツ王子への憎しみが黒い雨雲ようにもくもくと湧き上がっていくようでした。