こうして、親衛隊長は、小姓にココナツ王子を森の奥に連れ出して殺してしまうように命じたのでした。
「殺した後で、証拠として心臓をえぐり取ってくるんだ、いいな。」
親衛隊長にそう命令されて、仕方なく、小姓はココナツ王子を森の奥に誘い出すことにしました。
「王子さま、森に行ってみませんか?」
小姓は、ココナツ王子が、他の小姓とのいちゃいちゃにも飽きた頃を見計らってそう言い出しました。
「森?あそこは暗いし、危ないから近づいてはいけないと言われているよ。」
そこで、小姓は、ココナツ王子の耳元で、
「暗いから、昼間でもいるんですよ……。」
そうささやきました。
「いるって?」
小姓の言葉に淫靡な響きを聞き取った王子も、ささやくような声で小姓に尋ねました。
「しなやかな若者の農夫から逞しい壮年の木こりまで、昼間からやりあってるらしいんです。」
それだけで、ココナツ王子の瞳はきらきら輝き、
「やりあってる、って?」
想像はついているのに、そんなことを言っています。
「サカリのついた者が集まっているので、すぐ、裸になって、何人もの男が組んずほぐれつ、上の口も、下の口も使って、お互いのやんちゃ坊主をくわえ合っているそうです。」
ココナツ王子の股間は、はっきりとそのふくらみを誇示しています。
「王子様も、姿をやつしていけば、きっと、よりどりみどり。誰も王子様とは気がつかないでしょうから、激しく突いてもらえますよ。」
それを聞いて、ココナツ王子の上の口からはよだれが、下の口は堅くて熱いものをもとめてうずき始めました。木こりの逞しい腕で押さえつけられて、農夫の鍛えた腰で突き上げられることを想像しただけで、
「……。」
ココナツ王子の股間には先走りのシミができてしまっています。そこで、早速、ココナツ王子は、下働きの者の服を借りて、その小姓と一緒に、サカリの森に向けて出かけていきました。
小姓は、口から出任せを言ってココナツ王子を誘い出したのですが、森に到着すると、暗い木々の影から、怪しく光る眼差しが、いくつものぞいています。
「す、すごい……。」
ココナツ王子は、もう、それだけで興奮しています。
「こ、これは……。」
ココナツ王子ほど欲望に素直になれない小姓は、どちらかというと身の危険のほうを強く感じました。ここにいる人達に囲まれてしまったら、自分はどうなってしまうんだろう。ココナツ王子は、
『この人達みんなにもてあそばれるんだろうか』
と期待に股間を堅くしたが、小姓は、
『やっぱり、こんなところへ来てはいけなかったんだ』
と危険に身を堅くしました。そんなことにはおかまいなしに、木の幹に隠れていた人達が、徐々に姿を現してきました。
「ほほう、新顔だな。」
なじみの顔ばかりで、つまらない思いをしてきた人達は、思わぬ新顔の出現に色めき立っているのです。
「なかなかうまそうじゃないか。」
気がつくと、ココナツ王子と小姓は、その人達に取り囲まれていました。
「お、王子様、帰りましょう……。」
小姓は、ココナツ王子の耳元でささやきましたが、ココナツ王子の視線は、すでに、正面から迫ってくる逞しい農夫の股間に釘付けです。
「で、では、私は先に……。」
小姓は、そう言うと、ココナツ王子を置き去りにして、大急ぎで引き返そうとしました。
「こら、逃げるんじゃない!」
別の男の逞しい手が小姓の襟首をつかもうとしましたが、小姓は身をかがめて、かろうじてその手から逃れると、後ろを振り返ることもなく一目散に逃げ出しました。
「まあ、いいじゃないか、こいつのほうがきっと上玉だぞ。」
すでに、ココナツ王子は、服をはぎ取られ、全裸に剥きあげられていました。
「こんなことをされても、こいつ、もう、びんびんだぜ。」
これから起こることへの期待で、ココナツ王子の熟れきったものは、びんびんに充血して勃ち上がっています。
「見かけによらず、淫乱な奴だな。……どのくらい淫乱か試してみようぜ。」
たちまち、ココナツ王子の口には、逞しいものが無理矢理押し込まれ、びんびんのものは他の人の口の中に、ぬるっ、と吸い込まれました。そして、ココナツ王子のどんなものでもくわえ込んでしまう淫乱な尻の穴には、無骨な指が侵入してきました。
「う、ううっ……。」
無理矢理の侵入にもかかわらず、いつも大切に扱われていたココナツ王子には、その無理矢理具合が新鮮な感覚で、おねだりするようにその無骨な指を締め付けました。
「こいつは、上玉だぜ。俺の指をがっぽりくわえ込んで、ぐいぐい締め付けてくる。」
その男は、ココナツ王子の尻の穴を指でこね回してから、
「ずいぶんと遊んでるんだろう?」
ココナツ王子を見下したような言い方をしました。もちろん、口に別の男のものをくわえ込んでいたので、ココナツ王子は返事ができませんでしたが、そんなぞんざいな言い方をされたのが初めてだったので、それだけで感じてしまって、じわっ、っと下半身が前も後ろも濡れ始めるのを感じていました。
「淫乱な尻の穴だな、こね回されて、ぐちょぐちょになってきてるぞ。」
ココナツ王子は、思わず尻をくねらせるようにして、その男の指をもっと奥までくわえ込もうとしてしまいました。
「そんなに欲しいんなら、ぶち込んでやるぜ。」
大きな樹にもたれた男のものをくわえ込んでいるココナツ王子の腰をぐっと持ち上げると、男は、そのまま自分のいきり勃ったものをココナツ王子のひくひくと蠢いている尻の穴に、ぐいっ、と押し込んだのでした。
「う、ううーっ。」
前後からの、今まで経験したことのないような荒々しい刺激に、ココナツ王子は、歓喜の声をのどの奥から上げました。
「ほら、ほらっ、いいんだろ、ケツがよ。」
後ろから男の逞しいもので、がんがん、掘り込まれるたびに、前の男の猛々しいものが
ココナツ王子ののどを奥まで犯します。
「……。」
あまりに強烈な刺激を受けて、ココナツ王子は、とうとう、頭の中が真っ白になるような快感を味わいながら、びんびんのものから、ぶしゅっぶしゅっ、と噴き上げたのでした。そして、魔法のディルドが『この世で一番具合のいい尻の穴』と絶賛するココナツ王子の尻の穴に締め付けられた男と、ココナツ王子ののどを深々と犯した男も、それぞれ、
「おう、すげ、いくぞ、いくっ。」
と雄叫びを上げながら、ココナツ王子の身体の中に激しく噴き上げたのでした。