俺の誕生日に、思いがけないプレゼントが届いた。
「なんだ、おまえは?」
まだ幼い表情を残した野郎が、ドアのところに突っ立っていたのだ。
「プレゼントを届けに来ました。」
緊張に全身をこわばらせながら、奴は、そう言った。
「プレゼント?」
一週間ほど前、俺の悪友に、
「おまえの誕生日に何かプレゼントしてやるよ。何がいい?」
と尋ねられたので、
「野郎がいいな。まだ何にも知らなくて、初心っぽい奴なら、最高だな。」
冗談のつもりで言ったのに、
「わかった、じゃ、俺の後輩を届けるよ。」
本当に初心っぽい野郎が届いてしまった。俺は、内心、ちょっとあわててしまったが、実際、あいつなら、こういうこともやりかねない。
「なるほど、それで?」
俺は、奴を部屋に追いやりながら、玄関のドアに鍵をかけるのを忘れなかった。
奴は、いくぶん不安そうな声で、
「俺がプレゼントです。」
と言って、俺の見ている前で、トレーナーとスウェットパンツを脱いだ。
「ふうん、赤褌か。なかなかよく似合ってるじゃないか。」
せっかくのプレゼントだから、俺は、お気に入りの椅子に体を沈めて、じっくり観察することにした。
「……。」
俺の視線が全身に突き刺さるのを感じて、奴は、口元を結んでうつむいた。さすがに、あいつのプレゼントだけあって、なかなか純情なところもあるようだ。奴の後輩なら、きっと水泳をやっているのだろう。奴の体には、きっちりと競泳パンツの白い跡が染みつき、それが、奴のケツに食い込んだ赤褌と不安定なコントラストをみせている。
奴は、俺のじろじろと見る視線に体をさらして、どこか居心地悪そうにしていたが、やがて、沈黙に耐えられなくなったのか、
「俺は、何をすればいいですか?」
うつむいていた顔を俺に向けた。奴のとまどったような顔が、なかなかかわいい。すっきりした太い眉とちょっとすねたような口元が、奴の幼さを示している。
「何をするんだ?」
俺がとぼけて尋ねると、奴は、耳たぶまで真っ赤になってしまった。運動で鍛えたらしい逞しい体だけは十分一人前でも、まだまだ初心なガキなのだろう。
「先輩に、あなたに満足していただくように、命令されています。」
ちょっと口ごもった後で、奴は、俺の質問から逃れようとしてそう言った。こいつは、果たして、俺のところでどんなことをされるか、ちゃんと教えられてきたんだろうか。
「満足?いったい、どういうふうに満足させてくれるつもりなんだ?」
俺が苦笑いしながらそう言うと、奴にも、ようやく俺の考えがわかったらしい。
「あなたに、楽しんでいただけるように、努力します。」
奴は、あくまで、抽象的な言葉で俺の質問をはぐらかすつもりらしい。
まあ、焦ることもない。奴も、そのうち、自分から進んで、卑わいな言葉を口にせざるを得なくなるだろう。
「俺を楽しませてくれるのはいいが、いったい何をしてくれるつもりなのか、教えて欲しいもんだな。」
奴の堅く締め込んだ褌の盛り上がり、褌に収まりきらずにはみ出した陰毛、そして、誇らしげに筋肉のついた胸を経て、奴の顔を俺がじろじろ見ている間中、奴はまた目を伏せていた。
「俺にできることでしたら……。」
仕方なく、奴は恥ずかしそうに答えたが、奴もまさか、こんな言い訳で許されるとは思っていないはずだ。
「おまえの肉体でできることなら何でもする、ということか?」
こんな他愛のない会話をしていてさえ、いたぶってみたくなるようなところが奴にはあるのだ。
「何でも……、します。」
とりあえず、こいつに、もっと直接的で卑わいな言葉を自分の口から言わせてやろう。
「俺が、おまえの肉体を勝手にもてあそんでいいわけなんだな?」
言いたくなければ、言いたくなるようにしてやればいい。
「は、はい……。」
奴は、小さくうなずきながら、さり気なく両手を下腹部のあたりで組んで、だんだん大きくなっている褌の盛り上がりを隠した。そんなことをすれば、『俺が勃起しているのを見てください』と言っているようなものなのに……。
「じゃあ、まず、両手を頭の上に載せるんだ。」
なかなか敏感に反応する奴を見て、俺は、口元がほころんでしまうのをどうしようもなかった。
俺に、褌の中の状態を見透かされて、案の定、奴の顔がいっそう赤くなった。
「さっさとしろ。」
こんな単純な言葉のやりとりをしているだけで、自分の息子を勃起させてしまうほど、奴は敏感なのだ。
「……。」
奴の真っ赤な褌は、すでに、くっきりと斜め上に向かって大きい山脈ができていた。
「なかなか元気があっていいじゃないか。」
俺の視線がその部分に注がれているのを感じて、奴は恥ずかしそうな表情をしながらも、もっと勃起させてしまうのだ。
「じゃあ、まず、『俺は、今、チンポを勃てています。』と言ってみろ。」
奴の褌は、もう、くっきりと息子の形をあらわにして、先端のくびれた様子さえわかるほどだった。
「そ、そんな……。」
奴は、俺のいきなりの要求にちゅうちょしているようだった。
「言えないのか?」
奴はあきらめたように、ため息をついて羞恥心を吐き出すと、
「俺は、今、チンポを勃てています。」
と言った。その時、奴の褌の盛り上がりは、俺の見ている前で、ひくん、と大きく脈打った。
奴の息子も、褌の上から見られているだけではつまらなさそうだ。
「次はどうするかな。……とりあえず、オナニーでもやってみろ。」
奴は、『オナニー』という言葉を聞いただけで、目を伏せて、もじもじしている。
「何だよ。オナニーぐらい知ってるだろ?それとも、せんずり、って言わなきゃ、わからないのか?」
奴は、しぶしぶ、頭に載せていた両手を下ろして、褌を解こうとした。
「誰が手を降ろせと言った。手なんか使わなくても、そこの机の角にでもこすりつけてやれば十分だ。」
俺が鋭くそう言うと、奴は、すっかり盛り上がった褌を、おずおずと机の角にこすりつけて、勃ちきった息子を刺激した。
「なかなかいいぞ。」
奴の真剣な表情が、赤褌の食い込んだ奴の尻の動きを、余計に、卑わいなものに見せていた。
「おまえは何をやっているのか、大きな声で言ってみろ。」
恥ずかしさのためか、それとも、息子への刺激のためか、奴は、上気した顔で、
「お、俺は、オナニーをしています。」
と、つぶやいた。どうせ言うのなら、もうちょっと嬉しそうに言うんだな。
奴は、きっと、俺の悪友から、しょっちゅうこういう類の辱めを受けているんだろう。
「おまえは、オナニーなんていう言葉は知らないんだろ?」
本当は、奴も、もっと恥ずかしい言葉を口にしたくてたまらないのだ。
「俺は、……俺は、せんずりをかいています。」
オナニーやせんずりぐらいで恥ずかしがってみせるぐらいだから、今日は、奴にとっても楽しい一日になるだろう。ひょっとして、胸がドキドキするくらいわいせつな言葉を言わせてやれば、奴は、それだけで射精してしまうかもしれない。
「ふうん、せんずりか。……せんずりっていうのは、普通、息子をむき出しにして手でしごくもんだぞ。」
奴は、俺の言葉に、ちょっと困ったような表情になった。
「で、でも、手を降ろすな、と……。」
まだ、口答えをするだけの純情さが残っている。
「おまえがどうしてもやりたいんなら、そうやって頼むんだな。」
奴は、ちょっと口ごもって、顔を伏せたままで、
「せ、せんずりをしたいので、ふ、褌をはずしていいでしょうか。」
そう言った。ちゃんと言えたのはほめてやってもいいが、
「何も、素っ裸にならなきゃ、息子をむき出しにできないわけじゃないだろう?」
そう簡単には許してやる気にはならない。きっと、奴は、オナニーをするときには、いつも素っ裸になって、几帳面に乳液か何かをつけた右手で、堅くなった息子をぐちょぐちょとしごいているに違いない。
「せっかく卑わいな赤褌をケツに食い込ませているのに、はずしてしまうことはないさ。」
奴の褌の盛り上がりの頂点には、早くも粘液の濡れ汚点ができていた。
「おまえだって、本当は、褌がケツに食い込んだ感触を味わいながらせんずりをしたいだろ?」
奴は、俺の言葉に、ごくり、と生つばを飲み込んだ。
「褌をはいたままでも、脇から息子を引きずり出せばいいじゃないか。」
そこまで言っても、奴は、褌の前を突っ張らせたままじっとしている。
「さっさと引きずり出せよ。おまえだって、引きずり出したくてたまらないんだろう?カチンカチンになった息子をしごいているところを、俺に見せつけたいくせに、我慢してなくていいんだぞ。」
奴は、何か言いかけたが、奴の息子はよりいっそうカチンカチンになったようだった。
俺から顔をそむけて、奴は、一直線に盛り上がった堅い山脈に手を当てると、前褌の横から指を差し込んで、赤黒く勃起した息子を引きずり出した。やった自由になった奴の息子は、奴の気持ちとはうらはらに、ヒクヒクと脈打ちながら、斜め上に突き出して、先端を粘液でてらてら輝かせて、より強い刺激を求めていた。
「もっと腰を突き出してみろ。」
ほら、そのほうが、おまえの息子だって、楽な姿勢になるだろう。奴の息子は、根元まで完全に飛び出して、ぐっ、と伸び上がっている。どうやら、付属の玉袋も、赤褌の脇からはみ出しているようだ。
「褌から息子を突き出して、他人にみてもらうのは、そんなに気持ちいいか?」
俺が嘲笑すると、奴は半泣きの顔になった。
「もっとよく見てください、といってみろ。」
俺が命令すると、やつは下唇をかんだ。奴は、こんな反抗的な態度が、俺をうれしがらせるだけだと知っていてやっているんだろうか。けれども、自分の立場を思い出したのか、
「もっと……、よく見てください。」
やっとそう言った。
「何を見て欲しいんだ?」
俺がしつこく尋ねると、
「俺の息子を……、よく見てください。」
奴は、うつむきながら、恥ずかしい言葉を口にした。
奴の元気な息子は、持ち主とは対照的に、天井に向かって勃ち上がり、刺激を待ちかねている。
「褌を外せ。」
褌の前褌は脇に寄ってしまっていて。奴はもう素っ裸も同然なのに、俺がそう言うと、恥ずかしげにもじもじした。
「さっさと素っ裸になれ。」
奴は、ちょっと下唇をなめて、両手を腰に回し、仕方なく褌を解き始めた。
「俺の見ている前で、素っ裸になるのが、そんなに嬉しいか。」
奴の息子は、根元への圧迫から解放されて、ヒクン、と粘液をあふれさせた。
「もうぬるぬるじゃないか。よっぽどやりたくてたまらないらしいな。」
奴の下腹部の茂みから勃ち上がった肉柱は、どろどろの白いゼリーを吹き上げたくて、ヒクヒクとうずいていた。