俺が、卑わいな画像に釘付けになっている間に、どんどん人は帰っていき、いつの間にかビルのフロアに、俺と、課長だけが残されていることに気がついた。
「そろそろ、まとまったか?」
課長は俺の方へ近寄ってきながらそう言ったが、俺の目は、異様に盛り上がった課長のスーツのズボンの前に釘付けだった。俺の下半身は、ずっと勃ったままで、先端のくびれが当たっているところは、とうとうズボンに濡れ汚点ができてしまっていた。
課長は、俺がまださっきのスケベな画像を見ていることに気づいて、
「なんだ、まだレポートができてないのか。」
卑わいに笑った。そして、画面の画像のうちの一枚を指さしながら、
「じゃあ、罰として、この格好で反省してもらおうか。」
俺の顔をのぞき込んだ。課長の指した写真は、椅子に両足を縛り付けられている逞しい男のものだった。俺は、生唾を飲み込むのが精一杯で、自分が今からこんなふうにされると思うと、それだけでいってしまいそうになった。そして、俺は、課長のなすがままに、ズボンのベルトを引き抜かれていた。
「ケツ割れも用意してやったぞ、ほら……。」
課長が、俺の目の前にぶら下げたのは、明らかに雄汁の汚点がついたケツ割れサポータだった。
「君は、こいつが好きだろ?」
俺は、公園での自分の痴態を見せつけられたような気がして、全身が、カッ、と熱くなった。俺は、課長が俺のズボンとビキニブリーフをいっしょにずり降ろそうとしているのに、尻を浮かして協力した。
「なかなか素直じゃないか。」
課長の含み笑いに、俺は、恥ずかしくて目を閉じたが、ビキニブリーフの中から、ぶるん、と跳ね出た俺のものは、オフィスの蛍光灯の下で、ヒクン、と脈打った。
「ぬるぬるになってるぞ。」
先端の割れ目からあふれ出した粘液を塗り広げるようにして、課長の手でぐりぐりともてあそばれて、俺は、とうとう耐えきれずに、
「ああっ……。」
うめき声を上げてしまった。俺の反応を楽しむようにちょっとだけ、ずりずり、としごいてから、
「……まだよがるのは早いぞ。」
課長は、俺のものを、ぱっ、と離したので、本当にいきそうになっていた俺のものは、ピタン、と音を立てて俺の腹に当たり、また、じわっ、と透明な粘液を先端からあふれさせた。
「ひくひくしてるじゃないか。」
スーツをちゃんと着た課長の前で、俺は、上半身にネクタイとスーツの上着を着たまま、裸の下半身をいきり勃たせている、という姿だった。
「こいつをはくんだ。」
課長は、俺に、汚点付きのケツ割れサポータをはかせると、今度は、俺のがちがちのものを、わざわざサポータの脇から引きずり出した。
「せっかくこんなに勃ってるんだから、自由にしてやらなきゃいけないよな。」
課長の指が、俺のものを引きずり出そうとしている間、俺は、もっと触って欲しくて、自分から腰を突き出していた。
「なかなかいいぞ。」
汚点付きのケツ割れサポータの脇から、赤黒く充血しきったものを突き出している自分の下半身を見て、俺は、のどがからからになるほど興奮してしまった。
「あとは……。」
課長は、荷造り用のひもを取り出すと、ぎんぎんになったままの俺の先端をくくり、一方の端を持って、くいっ、と引っ張った。
「あう……。」
俺のものは、無理矢理引っ張られて、少したわみ、課長がひもをゆるめると、ぴたん、と小さな音を立てて腹に当たった。
「気持ちいいか……?」
課長は、俺が声を上げてしまったことに満足したようで、俺の斜め前の席に座って、そのひもを机の下を通すようにして握った。
「そろそろ守衛の来る頃だな。」
そうだった。このビルは、夜になると、守衛が各部屋を見回っている。そろそろその時間になる頃だ。
「どうやら来たようだな。……仕事をしてるふりをしろ。ちゃんとあいさつもするんだぞ。」
そして、課長は知らんふりをしながら、机の上に新聞を広げて読み始めた。
「は、はい……。」
俺は、レポートを書くふりをしようとしたが、課長の持っているひもは、俺のものを引っ張ったり緩めたりを、ランダムに繰り返している。俺は、そのたびに、尻の穴がうずくような快感を我慢しなければならない。しかも、俺が、ひくん、と下半身に力を入れると、ひもを持っている課長には、俺が、どうしようもなく興奮してしまっていることがわかってしまう。
「……。」
俺が、ひくん、とけいれんするたびに、課長は俺の顔を見て、意味ありげな含み笑いをしてみせるのだ。そんなふうに、守衛の見回りが来るまで、俺は課長に、下半身でいきり勃ったものをひもでいたぶられ続けた。
「変わりありませんか。」
いきなりオフィスのドアが開いて、守衛が顔をのぞかせた。机の下になっているから、俺の下半身は見えないとわかっていても、俺は、自分の心臓が、どくんどくん、といっている音が聞こえるようだった。
「は、はい……。」
俺が返事をしている間も、課長の握っているひもは、俺の股間の勃起をもてあそんでいる。
「遅くまでご苦労様です……。」
もし、守衛が気まぐれで部屋の中に入ってきたら……。俺は、想像しただけで、気が遠くなりそうだった。それなのに、課長のひもにくくられている俺のものは、萎えるどころか、また、ひくん、と脈打って、ふっ、と透明な粘液をあふれさせたのだ。
「……。」
課長が、ニヤッ、と口の端を歪ませた意味は、守衛にはきっとわからなかっただろうが、俺は、それが、さっき自分が下腹部に力を入れて、ガチガチ、のものを脈打たせた振動が課長の握っているひもを引っ張ったせいだとわかっていた。
もちろん、守衛は、そのままドアを閉じて、立ち去ってしまったが、俺は、目を閉じて天井を向きながら、大きくため息をついた。するとその時、
「あっ……。」
俺のいきり勃ったものをくくっているひもが、ぐいっ、と強く引っ張られて、俺は、全身をけいれんさせて悲鳴に近いうめき声を上げてのけぞった。
「このままにするか?」
課長は意味ありげに俺の顔を見る。
「そ、そんな……。」
こんなに興奮させられているのに、このままでは、俺のいきり勃ったものはとうていおさまりそうにない。
「じゃあ、自分で始末するんだな。」
課長は、ニヤッ、と口元を歪ませて俺に言った後で、
「業務命令だ、ここで始末しろ。」
そう付け加えた。その言葉を聞いて、俺は、びんびんの自分の下半身が、よけい堅くなるのを感じた。俺は、仕方なく、目を閉じて、自分のものをしごき始めた。ぬるぬるになっているものをしごくたびに、ぐちゅぐちゅといやらしい音がオフィスに響く。あっという間に俺は昇り詰めて、自分の机の上にまき散らしてしまった。