俺は、ガテン野郎にちょっと目配せをしながら、
「おい、おまえは、どうしようもないスケベ野郎だ、って言われてるぞ。」
奴も、俺の目配せに気付いたらしく、
「その通りっす。でも、自分のスケベな格好をみてびんびんにしてる兄貴も、立派なスケベ野郎っすよ。」
そう言って、自分がケツにくわえ込んでいたディルドを引き抜くと、それを持ったまま、コパイのほうに歩いていった。
「ほら、兄貴のチンポもびんびんじゃないっすか。」
そして、空いている方の手でコパイのスラックスの盛り上がりを、ぐいっ、と握りしめると、にや、と笑って見せた。たぶん、そこまでやる必要はないんだろうけど、せっかくだから、俺は、コパイもガテン野郎も使って楽しむことにした。
「ほら、おまえにもぶち込んでやるからさっさと脱ぎな。」
コパイの両腕をガテン野郎に拘束させて、俺は、コパイのズボンとトランクスを抜き取った。
「口ではなんだかんだ言っても、身体はお待ちかねだな。」
俺は、そう言いながら、びんびんに勃ち上がったこぱいのものを指ではじいてやった。
「うっ……。」
俺が指ではじいたものからは、透明な粘液が、つーっ、とあふれ出した。
 浴衣の帯を使ってコパイをM字開脚状態にして、そのむき出しになったケツの穴に、ぐいっ、とディルドを押し込んでから、
「おまえはスケベ野郎じゃないんだから、俺たちがさかってるのを見ても平気だよな。」
そう言い捨てて、ベッドの上でガテン野郎を犯し始めた。もちろん、俺のものがガテン野郎のケツの穴をがんがん掘っているのがよく見えるような位置と角度を選んで。そんな状態で、さすがのコパイも、あえぎ声を上げながら、ケツにぶち込まれたディルドをいじっていた。
「動かすんじゃないぞ、おまえはディルドでケツオナニーをするようなスケベ野郎じゃないんだろ?」
奴が、息を弾ませながら自分の欲望と葛藤しているのは卑わいそのものだった。
「兄貴、俺、もう駄目っす……。」
そのとき、ガテン野郎が鳴き声をあげた。
「いいぞ、いけ、こいつの前で、おまえの淫乱汁をぶっぱなしてみろ。」
俺は、びんびんになっているガテン野郎のものを、ぐちゅぐちゅとしごきあげてやった。
「あ、ああっ……、い、いくぅっ!」
そして、ガテン野郎は、びゅっ、びゅうっ、と何発も自分の顔や胸に噴き上げた。
 俺は、ガテン野郎のけつから自分のものを引き抜くと、ソファでM字開脚のままの奴の方へ歩いていった。奴の目は、もちろん、物欲しげに、俺のものに
「このままじゃ、俺……。」
奴は、切なそうな目つきで俺たちを見ている。俺は、
「後は、おまえの機長にめんどうを見てもらうんだな。」
そう言いながら、コパイのケツにぶち込んだディルドが抜けないように押さえたまま、奴をM字開脚から解放してやった。
「そ、そんなことできないですよ。」
発情しきった目つきで、それでも奴はためらっている。
「やってみなきゃわからないだろ。」
これだけ発情させてやったんだから、あとは自分でがんばってみるんだな。
「とりあえず、ケツにくわえ込んだままで、これから機長の部屋に行ってみな。そのくらいならできるだろ?」
発情したおまえが部屋に行くことに意味があるんだからな。
「で、でも、このままじゃ……。」
ぐたぐた言ってないでしたくしな。
「しっかりケツを締めてれば大丈夫だ。」
本当は、ガムテープでもあれば、もっと視覚的におもしろいんだろうけど、さすがにこの場面でルームサービスを頼むわけにもいかないからな。
「こんな状態では……。」
ガテン野郎にも手伝わせて、コパイの格好を、ホテルの廊下を歩ける程度には整えた。
「いいじゃないか、わかりゃしないよ、おまえが何をやってたかなんて。」
もちろん、俺は、思ってもいないことを口にしていた。スラックスの前にくっきりと肉棒の形を浮きだたせて、しかも、こんなに発情しきった目つきの野郎を見て、どんなことがあったかわからないようじゃ機長なんか務まるはずがないだろう?
「じゃ、このまま機長の部屋に行って、何か質問されたら正直に答えるんだ。何をしてたんだ?と尋ねられたら、この部屋で何をされたか、ちゃんと言うんだぞ。」
まあ、こいつが、正直に言うかどうかなんて、この際、あんまり問題じゃないだろうけどな。とりあえず、このコパイが貞操の危機にある、いや、すでに貞操が犯されてしまっているかもしれない、ということが機長の野郎に理解できれば、それなりのことがあるに違いない、と俺は思った。
「じゃ、がんばれよ。」
俺は、コパイの背中を押し出すようにして、部屋の外に出した。
「はい、ありがとうございます……。」
コパイは、ちら、と俺達を振り返って、うなずくと、決心したようにホテルの廊下を歩き始めた。自分のものだと思っていた野郎が、実は、誰かにおもちゃにされそうになった、となったら、そこまで野郎好きの機長ならとりあえず食っておくだろう、と改めて思いながら、俺はコパイの背中を見送った。
 コパイを見送って部屋の中に入りドアをロックしたとたんに、ガテン野郎は、俺の前にひざまずいて、
「兄貴、さっきの約束通り、俺を抱いて欲しいっす。」
まだ力をみなぎらせたままの俺のものを口に含むと、これまでにいろんな野郎に仕込まれたに違いない舌使いでしゃぶり始めた。俺も、まだまだ興奮が身体の中にくすぶったままだったから、このガテン野郎の淫乱な身体をたっぷりと堪能することにした。ベッドに押し倒して、片足を持ち上げて、堅くなり始めたものをケツの穴にあてがうと、ちょっと力を入れただけで、奴の尻の穴は、ぬるっ、と俺のものをくわえ込んでしまった。
「ああ、兄貴、気持ちいいっす。俺、もう、どうにかなっちまいそうっすよ……。」
そのまま俺は、ハイペースで自分の腰を奴のケツに打ち付けるようにした。俺にがんがんやられながら、快感にもだえているガテン野郎の表情は、俺にとっての最上の媚薬だ。
「このどスケベ野郎が。誰にでもそう言って、ケツを振ってるんだろう。」
俺にそうなじられて、奴は、
「ああっ、俺、もう、兄貴なしじゃ、やっていけないっすよ……。」
恍惚として、俺の肉棒をケツの穴に打ち込まれるがままになっていた。