昨日は、西岡がプールの後始末をすることになったのだけれども、ヒマだったので、僕は西岡を待ってやっていた。僕は、もう、とっくに着替えてしまって、ハーフパンツにTシャツでベンチに腰を降ろして、西岡が競パンのままでそこら辺を片づけているのを、ぽけ、とながめていた。
「悪いな、待たせて……。」
更衣室に帰ってきた西岡は、僕にそういったけど、どうもあんまり遺憾に思ってるような口ぶりじゃなかった。それどころか、どうも怪しげな響きを伴った声だったりしたけど、僕は疲労感で体中がほてってるような感じだったので、あえてそれを追求するのはやめにした。
「どうでもいいから早くしろよ。」
僕がそう言うと、西岡は、
「そんなにがっつくなよ。」
かなり勘違いの台詞を吐きながら、競パンのままで僕の前にやってきた。西岡の競パンはもっこりしてて、後から考えればその中身はすでに半勃ち以上の状態に違いなかったけど、それでも僕は全然警戒してなくて、
「なにしてんだよ。」
なんて、西岡をその超もっこりの競パン越しに見上げていたりした。
「ほら……。」
すると、西岡は、いたずらっぽく笑いながら、そのぴちぴちの競パンを両手で一気にひざのあたりまでずらしたのだ。
「え?!」
僕は一瞬、西岡が何をしているのか理解できなかった。
「……。」
西岡のものは、窮屈な競パンの中から解放されて、一気に勃起の頂点まで頭をもたげていた。
「な……。」
『何を……』を言おうとした僕の口に、ぎんぎんに堅くなった西岡のものが乱暴に侵入してきた。
「うっ……。」
そして、僕が逃げられないように、西岡は僕の頭をしっかり押さえて、
「ほら、お待ちかねのものだぜ。ちゃんとしゃぶれよ。」
口調はいたずら半分なんだけど、言ってることはすごく過激だったりする。でも、言われたとおりに、僕自身が自分の口を犯している西岡のものに服従しているのがもっと恐い。
「……。」
誰かのぎんぎんになったものを口にくわえるなんて、僕は初めての経験だったのに、その感触が僕は全然嫌じゃなかった。それどころか、堅いくせに口の中になじむ柔軟さやなめるたびに汗の味のする先端の割れ目なんかに、僕は夢中になってしまっていた。
「上手いじゃないか。」
西岡にそんなふうにほめられるのも、僕にはうれしいことだった。
いつの間にか、僕は、両手でよく締まった西岡の尻の肉をつかんで、舌で全体をなめ回したり、のどの奥まで思い切り吸い込んだり、熱く反り返った西岡の感触を楽しんでいた。もちろん、やらされているなんていう感じじゃなくて、僕自身もハーフパンツの中で痛いくらいに勃起していたし、それだけじゃなくて、その先端からは粘液があふれ出してしまっているのを感じていた。そんなふうにして、僕が西岡のものを楽しんでいると、
「あ、あ……。」
西岡の尻が小刻みにけいれんするような感じがして、
「い、いくっ……。」
僕の口の中のものがもっと大きく膨らむ感じがした。これはちょっと恥ずかしいのだけれども、西岡が僕の口の中で激しく脈打ち始めた時、僕は、
『もうちょっと待ってくれればいいのに。』
ちょっと物足りなかったりしたのだ。
「飲んだのか?」
自分でこんなことを仕掛けておきながら、西岡はびっくりしたみたいに言った。
「すまない、こんなことをして……。」
今さら何を言ってるんだ。と、僕はおかしかったけど、あんまりこういうことを言うと、西岡のことだから、またいろいろと僕の悪口を考え出すに違いないので、口にするのはやめた。それで、その代わりに、
「いいよ、気にしてないから……。」
と、気にしてるふりをして言ってやったのだけど、すると、西岡はえらくオタオタしてしまって、僕は、西岡のちょうどいい弱みを握ることになったのだ。でも、西岡も半分以上本気だったみたいだし、僕もいつかはこうなって欲しいとは思っていたので、ぜんぜん『すまない』なんていうことはなかったのだ。それにしても、それを高橋先輩にのぞかれていたなんて。
結局、僕は、高橋先輩に脅迫されて、仕方なく(!)先輩の下宿の部屋について行くことになった。高橋先輩に責められて競パンをどろどろの粘液で汚してしまった後で、それを脱いで服を着ようとしていた時、高橋先輩にその競泳パンツを取り上げられてしまったのだ。
「あ、先輩、返してください……。」
高橋先輩は、べっとりなった僕の競パンを目の前に持ち上げて、
「青臭い匂いがぷんぷんしてるぞ。」
なんて言いながら、僕が恥ずかしがるのを楽しんでから、
「帰して欲しかったら、俺の部屋まで来い。」
なんて言うのだ。そして、
「お願いします、なんでもいうことを聞きますから、返してください。」
僕がこんなの頼んでいるのに、高橋先輩は、
「じゃあ、俺の部屋へ来い。」
結局、僕は高橋先輩の部屋へ行くことになってしまった。でも、こんなことがなかったとして、高橋先輩が、単に、
「俺の部屋へ来ないか?」
と言っただけだったとしても、結果は同じだったと思うけど。
「本当に返してくださいよ。」
明日も練習があるんだし、とにかく自分の樹液でべっとりとなっている競泳パンツなんか、さっさと返してもらわないと困るので、僕は、高橋先輩の部屋に行くまで、ずっと頼みっぱなしだった。